第66話

『 91194 』 の 正 体
9,403
2022/09/10 10:00
NO side



足音だけが響く静かな森の中を 、二人の男女が歩いている 。



男が周りを警戒しながら 、女の少し前を歩く 。




すると男が歩く速度を遅めて 、女に問いた 。

ラ イ ア ン
ラ イ ア ン
そろそろ昼食の時間ですね 。
どこかで休憩しますか ?
(なまえ)
あなた
…… そうだね 。昨日から 、
ちゃんとした休憩取ってなかったし
そうしましょうか 。
ラ イ ア ン
ラ イ ア ン
分かりました !!

男 ・ ライアンは 、何処か休憩できる所はないかと
辺りを見回す 。



あなたもライアンと共に辺りを見回し 、
探していた時 ____




ドォォォォン !



グゲァァァァア !!







あなたは立ち止まり 、後ろを振り返った 。




𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

Isabellaイザベラ side
大母様
計15匹も… !
なんという損失 ………
大母様
なんという失態 73584 ! !

" 73584 " とは私の認識番号マイナンバー



子供達を逃した ・ ・ ・後 、グランマに呼ばれた私は 、

重い足取りで 、門へと向かった 。


大母様
一体どうして … あなたらしくもない 。
あなたなら ───
イ ザ ベ ラ
イ ザ ベ ラ
いえ 、全て私の責任です 。



もう良いの 。






子供達を救う事が出来たのなら 、







子供達の夢の手伝いが出来たのなら 、







私の夢を託す事が出来たのなら 、






何も後悔なんて無い 。






北東の対岸に足跡を確認した 。
直ちに追手を放て !
逃げたのは最上級農園         ウチの特上だ 。
生け捕れば勿論 …
死体でも褒美は惜しまんとな 。



そんな事を言っている本部の鬼達 。

イ ザ ベ ラ
イ ザ ベ ラ
( 馬鹿じゃないの 。)



エマ達が捕まるなんて 、そんな事有り得ない 。






だって 、私の子供なんだもの 。





私の子供たちは 、他のプラントの子供よりも優秀だという事を知らないのかしら ?







でも 、もし捕まってしまったとしたら













──────────── 否 、









もしエマ達が捕まったとしても




あの子 ・ ・ ・と合流していたら




エマ達が圧倒的有利な立場に立つ 。








だって ───────────────

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

ラ イ ア ン
ラ イ ア ン
どうかされましたか ?

振り返り 、何処か遠くを見つめているあなたに
ライアンが気付き話しかける 。
(なまえ)
あなた
…… ううん 、何でもない 。













だって 、あの子は








ラ イ ア ン
ラ イ ア ン
行きますよ 、















ラ イ ア ン
ラ イ ア ン
 ──── 姫様 。



(なまえ)
あなた
… 名前で呼んでライアン 。
その呼び方慣れないから ……… 。
ラ イ ア ン
ラ イ ア ン
姫様の願いでもそれは出来ません !







かつて1000年前に鬼と約束した一族の末裔











" ラートリー家の王女 " なのだから 。

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