第23話

学院
4,930
2020/01/16 12:05
おと『(そういえば、ハルはいつから夢ノ咲に来るんだ
ろ)』



昨日の電話で聞いとけば良かったな、なんてちょっと後悔しながら進む通学路。



学院に着くも私が目指すのは教室ではなく保健室。


何故なら手の手当は私ひとりでは出来ないからだ




おと『おはようございます、佐賀美せんせ』

佐賀美「おーおはよう」



私の顔を見るなり包帯や消毒液、絆創膏などを棚から取り出す先生

説明は必要なさそう
佐賀美「気をつけろよー」
おと『わかってますよ』



そのまま教室へと向かう

1限目は確か自習
多分うるさいだろうなぁ〜……





あっという間にドアの前

ガララララ

扉を開けると同時に私を襲ったのは


水が弾く音
冷たさ
服が肌にひっつく不快感
身体中の傷に染みる痛さ


おと『ぁがッッ』
待って痛い痛い痛い


身体中の傷が染みる
新しくできた手の傷にも
父親につけられた傷にも



おと『ふぅうぅ、ふぅぅぅ、』

つい呼吸が荒くなる

深呼吸、深呼吸



??「あははっ!見事に引っかかったね!」
??「いくらなんだもこれはかわいそぉだよぉー、」



は、待ってその声





おと『明星スバル…きらら…』
いやお前隣のクラスだろ


よく見れば生徒会の衣更真緒、伏見弓弦が居ない


代わりにっていっちゃ何だが


きらら、衣更真緒除くTricksterが2のBに居る




飛鷹くんと遊木真、大神くん、鳴上嵐はどうすれば良いのかたじろぐ仕草を見せる



朔間凛月は寝ているし



おと『はあ、それが革命を起こしたTricksterのやる
事?』

遊木「ッッ、」飛鷹「…」



おと『しかも生徒会の、衣更真緒の目の届かない場所で。それってTricksterはチームメイトに隠し事をしてるって事でしょ?』

おと『生徒会の居ない場所でやったのはこれがバレた
ら大事になる事が目に見えているからでしょ?』





きらら「そ、そんなに強く言わないであげてよぉ」


おと『きらら、アンタはプロデューサーでしょ?アイ
ドルがイジメ擬いな事したら責任はプロデュー
サーに行くんだよ?』







『アイドルを私利私欲のタメに使わないで』



それだけ言うと





??「いやぁ、転校初日に迷子になり遅れてしまった!!ここに ナボシ オト は居るか?!」


おと『…は』


こいつが来た

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