_fineが変革を起こした
学院は平和になる。皆レッスンに参加してくれる。
そう思っていた
変革が起きる頃、『五奇人』というものが出来た
五奇人は罵られ、傷付けられた
だが学院は 前よりマシになっただけ で、
良い学院とは言えなかった
生徒会が独裁する学院
そんな学院であれば、反抗する者も出てくる訳で
確かにみんなレッスンには出てくれるようになった
千秋も喜んでいた
モブ1「ねぇねぇプロデューサーちゃん」
『?はい、ドリンク無くなりましたか?』
レッスンの休憩中だった
モブ1「いや違くてね、なんでマスクとフードなのかな〜って」
モブ2「それ!俺も気になってた〜」
『…自分の顔、好きじゃないんですよ』
適当にそう答えた
実は私モデルなんですっては言えないしね
そう言うとモブ達はふーん、と軽く返事をしてスポーツドリンクを飲み始めた
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その日、私は千秋と帰った
千秋「最近はレッスンに参加してくれる者が多くなって嬉しいな!」
『…うん。これも変革のおかげなのかなぁ』
変革…これで良かったんだろうか
確かにレッスンに参加してくれる生徒は増えた
それに治安も良くなった
でも、犠牲も出た
多くの人が傷付き傷付かれ
また傷つける事に傷付きながらも
この変革は幕を閉じた
いや、良かったんだ。これで
だって目の前の千秋が笑ってくれるから
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。