第4話

言ってしまった
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2020/01/03 01:22
教室の空気が凍りついた

誰も声を発しようとしない



あ〜あ、言っちゃった

我慢してたのに
朔間凛月はビックリして固まってるし

衣更真緒はこの後の処理に頭を巡らせている


その他の生徒は、背筋が凍りついたように動かない




そんな空気を破ったのは




あんず「おと〜!今へいき?」
あんずだった

今の現状で、唯一信頼できる友であり同居人のあんず


おと『ん、大丈夫。どーした?』

呼び出されたのであんずのもとに行こうとすると


みか「ダメやであんずちゃん!!」

あんず「へ?」
みか「ソイツはいじめっ子やろ?!
2人で居たら危ないって!!」



はぁぁ面倒くさ

…でも、それだけにあんずは愛されてる


ならいっか、なんても考えてしまう

おと『今じゃなくても大丈夫?』

あんず「うん、大丈夫。気まぐれだからw」

おと『ごめんね、じゃあまた後で。
メールしてくれたら直ぐに返すから』

あんず「ありがと、またね!!」



あんずに必要以上の心配をかける訳には行かない
私の過去もこのきららの事件も、1番に信じてくれたのはあんずだった


私が死んだり不登校になれば、
きららは次の標的をあんずにするだろう


それだけはあってならない。絶対に。

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