第16話

バレないように
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2020/01/12 15:44


晃牙くんに送ってもらった次の朝

今日は私がご飯当番なので同居人のあんずの分だけの
朝食を作る



あんず「おはよぉ〜…」


おと『おはよ、寝癖付いてるよw』

あんず「うそ?!直してくる〜!!」
そう言ってパタパタと洗面台へ向かうあんず

可愛いな、なんて思ったり




目玉焼きを作り終えたら既に出来ているポテトサラダに生ハム、ベーコン等の乗ったプレートに被せる

あとはパンが焼ければ完成…
チンッ♪

丁度パンが焼けた時にあんずが戻ってきた



おと『はい、できたよ』

あんず「おいしそ〜!!あれ、今日もご飯要らないの?」

おと『私はいいや。ゼリー食べる』

あんず「そっか…」


しょぼくれるあんず。

私も一緒に食べたいのはやまやまなんだけど…



最近ご飯の味がしない
酷い時は食べたら吐いてしまう


ストレスかな?なんても考えるけど今死んでないからセーフとしよう




おと『私はもう出るね』

あんず「もう?」

おと『うん、ちょっと散歩してから学校行きたいんだ』

あんず「そか、楽しんで!」

おと『ありがと、行ってきます』



そう言って家を出るがこれもあんずを守るため


私とあんずが一緒に住んでるとバレれば、
誰かしらがあんずを私から守ろうと引き離すだろう。


それをあんずは望んでいない

ならば私がバレないように工夫すればいい


だからこうして時間をずらして家を出る

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