晃牙くんに送ってもらった次の朝
今日は私がご飯当番なので同居人のあんずの分だけの
朝食を作る
あんず「おはよぉ〜…」
おと『おはよ、寝癖付いてるよw』
あんず「うそ?!直してくる〜!!」
そう言ってパタパタと洗面台へ向かうあんず
可愛いな、なんて思ったり
目玉焼きを作り終えたら既に出来ているポテトサラダに生ハム、ベーコン等の乗ったプレートに被せる
あとはパンが焼ければ完成…
チンッ♪
丁度パンが焼けた時にあんずが戻ってきた
おと『はい、できたよ』
あんず「おいしそ〜!!あれ、今日もご飯要らないの?」
おと『私はいいや。ゼリー食べる』
あんず「そっか…」
しょぼくれるあんず。
私も一緒に食べたいのはやまやまなんだけど…
最近ご飯の味がしない
酷い時は食べたら吐いてしまう
ストレスかな?なんても考えるけど今死んでないからセーフとしよう
おと『私はもう出るね』
あんず「もう?」
おと『うん、ちょっと散歩してから学校行きたいんだ』
あんず「そか、楽しんで!」
おと『ありがと、行ってきます』
そう言って家を出るがこれもあんずを守るため
私とあんずが一緒に住んでるとバレれば、
誰かしらがあんずを私から守ろうと引き離すだろう。
それをあんずは望んでいない
ならば私がバレないように工夫すればいい
だからこうして時間をずらして家を出る
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!