彼女は桜が好きと言った
好きな理由を聞くと
『少しの間しか咲くことができないけど精一杯に自分を綺麗に見せて散っていくから』
柄でもないことをいうから当時の俺は戸惑った
でもそれから俺は桜も悪くないなと思った
でも今は大嫌いだ。
なぜなら彼女を嫌でも思い出してしまうから_____
彼女が消えて10年たった
あれから高専に連絡してみんなであなたを探したけど結局あなたは見つからなかった
まさか呪術師をやめたかったのか
そんなことはないと言い聞かせながら今でもあなたを探す
あなたが居なくなってから任務に集中できなくなってどんどん体もやつれていった
そりゃそうだ大切な人が2人も消えたのだから
あなたが居なくなって硝子に言われたことがある
硝「五条、あなたのこと好きだっただろ」
何を言っているか分からなかった
俺があなたのことを好き?
「そんなわけないじゃん」
硝「10年たった今も探し続けてるのはお前くらいだ」
そう言われた時に気がついた
俺はあなたが好きなのだと______
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!