ある日の昼休み
男子「紫耀って好きな奴いるの?」
紫耀「いるよ」
男子「えっ嘘。誰だよ」
紫耀「さぁ誰でしょう」
女子「紫耀くんの好きな子ってあの子しかいないよね。」
女子「学校1可愛くて性格のいい、美月さん!」
「紫耀あの人好きなのかなぁ。」
私はこの事を聞いてから紫耀とあまり喋れなくなった。
紫耀「おはよう」
「…」
紫耀「ノート見して」
「ごめん。」
こんなのばかり。
紫耀「やよい!」
「なに」
紫耀「お前、俺が好きな人いるって言ったこと聞いて悩んでんのか?」
「違うから!」
紫耀「そっ」
「なに?悲しいのー?」
紫耀「別にー」
「ふぅん」
紫耀「笑笑笑笑戻ったな」
「え?」
紫耀「俺の好きな人教えよっか?」
「美月さんでしょ?」
紫耀「は?あんな奴いやだわ」
「え?」
紫耀「好きな奴は…」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!