ドラケンside
渋谷の風俗街で産まれた
親父は知らねぇ、お袋は風俗嬢。2歳の俺を残して消えた。
俺の家はファッションヘルスだ
ガキん頃は、中学生にも負けない身体だったから喧嘩で負けるなんてことはあんまなかった
逆らうやつなんて、中学生でもほとんどいなかった
「けぇん、最近お前調子乗りすぎじゃねぇのか?」
ドラケン「…すいません」
この界隈仕切ってるさねやまいっぱだ。1度袋叩きにされてからさすがに逆らえなかった
その時だ。マイキーとあなたの名前が出てきたのは。7小のマイキーとあなた。
マイキーとあなたを連れてこいって言われたから俺は近くを走って探した。
人がこんなにいるんだから見つけんの大変だろとか思いながらいい加減らちがあかなくなってきたからそこら辺のやつに聞いた
ドラケン「お前、7小だろ。マイキーとあなたってやつ探してるんだけど知らねぇ?」
「マイキー君達ならさっき、あ!マイキー君!あなたちゃん!!」
マイキー「ん、なに?」
あなた「んー?」
ドラケン「……(そ、想像と違ぇ!!もっと俺よりでかい奴なのかと思ってた)」
言うならば、チビ。ただのガキ。女の方も気だるそうな目でこっち見てやがるし、本当にこいつらかよって疑いながらも、少しの会話をしながらマイキーとあなたを言われた場所まで連れていく
ドラケン「ちっーす。呼んできましたよ、コイツがマイキーとあなた…」
その瞬間、マイキーは一直線にさねやまの方へ走って、飛んだ。それに遅れてあなたも歩きながら先輩らの近くに行って殴った
本当に女か疑った瞬間だった
マイキー「群れでしか行動出来ないヤツらがなん用?」
あなた「……(p 。- )ふわぁ...。」
マイキー「俺が7小のマイキー様だ。あなたは俺の相棒だ」
動けるヤツらは一目散に逃げていった
マイキー「お前、4小のドラケンだろ。お前みたいなカッケェやつがさー、なんであんなカス共とつるんでんの?
俺と友達になれ、ケンチン」
あなた「よろしく、ケンチン」
年上でも全然怯まねぇ
そんな姿に俺は、カッコイイと思った
ドラケンside
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。