あなた「…………」
自分の部屋で、ボーッとするのはもう何分か何時間過ぎたのかさえ分からない
なんで、パーが捕まった?パーは自分のダチを袋にしたヤツらに仕返しをしただけだ
頭は出来が悪いけど、仲間思いの良い奴だ
なんでパーが捕まらなきゃいけないんだよ……
あー、考えだしたらイライラしてきた
プルルルルルルル
プルルルルルルル
プルルルルルルル
誰だよ、とか思いながら携帯を開く
画面にはエマと書かれていた
あなた「もしもし、エマ?どうしたの?」
エマ「あなた〜、ど、どうしよぉッ、マイキーと、ドラケンがぁ」
あなた「ちょ、エマ!?泣いてる!?ど、どうしたの?とりあえず今家に行くから待ってて」
電話に出た瞬間聞こえてきたのはエマの泣きながら話す声
どうしちゃったんだろう、なんであんなに泣いてるのかな
とりあえず急いで、マイキー家に行く
あなた「エマ!!どうしたの?」
エマ「あなた〜!!」
あなた「おー、よしよし。1回中に入ろうねー、そっから話聞くからさ」
エマ「う"ん"」
マイキー家は私の第2の家化しているので、家の構造は分かる
エマの背中を撫でながらエマの部屋まで向かう
着いた時にはさっきよりは落ち着いたみたいで、なんでないてたのか話してくれた
あなた「…つまり、マイキーとケンチンが喧嘩したと」
エマ「うん」
あなた「それで、マイキー派とドラケン派に別れたと……ふむ」
エマ「ウチだけじゃ今回は全然ダメ。話も聞いてくれないの……なんか、どんどん大きな話になってっちゃって、ウチどうしたらいいか分かんなくって…ッ」
あなた「あー、ほら。泣かない泣かない。大丈夫だよ、あいつらいっつも喧嘩してるじゃん」
エマ「いつもとは全然訳が違うの!!」
マイキーもケンチンも何やってんの?エマ泣かせちゃってさ
後で、謝らせないとなぁ…………
え、待って。これ私が止めんの?
え…?違うの?あなたしかもう無理だよぉ
うーん、(………めんどくさ)
お願い!!あなた!!
…………………いいよ
ほんと!?ありがとう!あなた…!
うん……(後で、団子奢らそ…マイキーとケンチンに)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。