マイキー「今って、不良がだせぇって言われる時代だろ?
兄貴の時代はさー、この辺チョッカンコール鳴らして走ってた
みんな肩肘はってさ、喧嘩ばっかして、でも自分のケツは自分で拭いて
そんなヤツらがなんでだせぇんだ?
だから俺が不良の時代を創ってやる。お前もついてこい。
俺はお前が気に入った。花垣武道」
夕日を見ながら、不良のことについて語るマイキー
なんだか、マイキーまで真一郎に見えてきた
……気がした
ドラケン「喧嘩強ぇ奴なんていくらでもいんだよ。でもな、譲れねぇもんのためならどんなもんでも盾付ける
お前みたいなやつはそう居ねぇ」
あなた「たけみっちは、喧嘩は弱いけどココが強いからね
それがどんなにすごいことか分かる?」
少しだけ笑いながらたけみっちの心臓、胸あたりをつつく
ドラケン「考えとけよ、たけみっち」
そう言って、私たちは自転車の方へ歩く
ちょっと今日は、気分いいかも…………♪
マイキー「あなたは俺の後ろね」
あなた「んー」
気分がいいままマイキーの後ろに乗って、風をきるのはとても気持ちがいい
マイキー「ねぇあなた」
あなた「んー?」
マイキー「たけみっち、兄貴みたいだったな」
あなた「うん、めっちゃ似てたー」
マイキー「でもたけみっちの方がだせぇ」
あなた「それはそう」
顔だって、見た目だって全然違うのになんであんなに似てたんだろう
不思議だなぁ、たけみっちは
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!