そのくせ、身体は熱くてポカポカして、舐められているそこはカチカチで、背中はゾクゾクする。
あぁ、あぁ、私……。
「ん……ァ」
「華ちゃん、可愛い。ほんとうに可愛い……」
「そんな……吸っちゃだめ」
「えー? でも、すごく気持ち良さそうなのに?」
チュウーーッ。
「ァ……ッ」
思い切り吸われて、身体がビクッとなる。
動けない。
お兄ちゃんのされるままに、私の身体は言うことを聞いてくれない。
痺れたような感じ……へんな感覚。
でも、痛いわけじゃない。
どうしよう。
このままいくと、私はどうなるのかな?
「ね、ねぇ……お兄ちゃ、はぁ……」
「あぁ、その顔すごくそそる。ねぇ、華ちゃん、もっと良いことあるんだけど」
「ぇ?」
「もう少し先までしたいな。ーーいい?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。