第7話

3,795
2021/10/09 12:46




1週間後、約束どおりお兄ちゃんの家に行った。

家には、お兄ちゃん1人だけだった。

玄関が開いて出迎えてくれたのは、もちろんお兄ちゃん。

「いらっしゃい」
「おじゃまします。レナちゃんは……」
「習字に行ったばかりだから、しばらく帰らないよ。ほら、あがって」
「うん」

さっそくお兄ちゃんの部屋に行った。

お兄ちゃんの部屋はなんだかおしゃれで格好良かった。
難しそうな本とか、いっぱいあった。
華には、読めない。

本棚にある本を一冊手に取ってみた。

「りょうき、てき、なさつじん?」
「華ちゃん、なにしてるの?」
「お兄ちゃん、どんな本読んでるのかなって。これは何の本?」
「華ちゃんにはまだ難しいかな。それよりおいで」
「うん」

お兄ちゃんがベッドであぐらをかく。
その上に、私はのせられた。

プリ小説オーディオドラマ