第46話

#42話
6,547
2022/08/10 13:09



あなたside
















あなた
う、そ…………













綺麗に空いたケーキの中身を見ると、中は空洞になっており……






























キラキラと光る指輪の飴細工が飾られてあった。















ころん
ただの衝動的に買ったものでしかないんだけどさ、
ころん
”これ”を見た時……あなたに似合うだろうなって、
ころん
これを付けて、僕の隣で笑うあなたの姿がこれまでなく愛おしいと思えたんだ。

あなた
……ッ//



















何、その顔。


















___________ずるいよ。














ころん
自分でも思う。泣いてばっかの泣き虫で、素直に”可愛い”ともまともに言えなくて……
ころん
こんな頼りない僕だけどさ……














頼りなくなんてないってば、










ころん
あなたのためなら……メンバーから嫌われても、リスナーさんが離れて行っても、ネットを敵に回しても、
ころん
僕は一生あなたを守れる自信がある。
ころん
それぐらいあなたが好きだ。大好きだ。
ころん
だから……






















ころちゃんは、正面の席に座ってても分かる程震えてる手で取り出した箱を…









緊張したのか、恥ずかしかったのか、ほんのりと赤くなった顔で、












それでも……凛とした、覚悟を決めた顔で。













私を一直線に見つめながら差し出し、















ダイヤモンドが輝く、銀色の指輪を露にした。



























…………ねぇ、やめてよ。













これ以上かっこいいことしないでよ。













そう思ったって、既に赤くなった頬と感動で潤む目は直せない。






























ころん
藤宮あなたさん……

































ころん
僕の……婚約者  プリンセスになってください。

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