母「おはよう星羅。朝から元気ね…」
「はぁ…それはそうだけど。てか、アンタその口調やめたら?嫌われるわよ?」
(…僕は「女」でいる事が嫌いだ。今まで男にナメられて、弱いもの扱いされてきたのだ。そんな扱いされたくないから、僕は変わったんだ…)
~回想~
「女って弱いよなー笑」
「泣けば許されるって思ってるしね笑」
「本当○なねーかな笑」
「はぁ?何だよ詩夢。」
「ちっ…行こうぜ」
「おう…」
その時思ったんだ。
こいつは僕のヒーローだ…
こいつといれば怖いものなんてなくなる、と…
それから毎日、僕らはお喋りした。
毎日放課後寄り道したり、授業もサボったりして…本当に楽しかった。
そしてついに…
…僕達は、一生を誓ったんだ。
~現在~
「暗くならないうちに帰ってきなさいよー?」
バタン…
その時は知らなかったんだ
これが
最後の会話だったなんて…
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。