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第2話

記憶喪失
美裕の母
…ほら、美裕。こっち来なさい。
西城 美裕
西城 美裕
…はい
美裕の父
お前はうちの子なんだから、そんなかしこまらなくていいんだぞ?
西城 美裕
西城 美裕
…でも、まだ思い出せません
名前はわからないけど、私…西城さいじょう美裕みゆと言うらしい。
このおじさんとおばさんに色々聞かれて、
挙句の果てに『記憶喪失きおくそうしつ』だと言われて、ここに連れてこられた。
すると、おじさんがある1軒の家の前に来て、インターホンを押した。
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
…はい
美裕の母
こんにちは、美裕の母です。
…あら、玲くん。大きくなって…
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
あっ、美裕のお母さんとお父さん…
こんにちは。あの…どうされたんですか、今日は?
美裕の父
一ノ瀬くん…落ち着いて聞いて欲しいんだ。
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
大事な話ですか?なら、どうぞ、中へ。
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
あっ…美裕
西城 美裕
西城 美裕
…?
私は知らない男の子に見つめられ、なんだかキュンとなった。


この子を見ていると、なんだか心がほわっとするなぁ…
美裕の父
美裕!来なさい。
突然大声が降りかかり、私のお父さんらしき人に手招きされた。
美裕の父
一ノ瀬くん。美裕は…美裕は、記憶喪失になったんだ。
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
…分かっています
美裕の父
…っ!?な、何故だ!?
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
美裕が僕の事を僕が知らない目で見たので…僕は美裕のことを15年間見てきましたが、それは記憶にある限り…初めて会った時の目でした。
西城 美裕
西城 美裕
…だれ…ですか…?
美裕の母
やっぱり…あぁ、美裕…どうして…
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
どういう理由で記憶喪失になったか分かりますか?
美裕の父
…それは、昨日のことだ…
お父さんらしき人は顔を抑えて言った。

















西城 美裕
西城 美裕
お父さん!明日、私の引越しだよね!
美裕の父
あぁ、そうだ。…大学には行かないでお金を稼ぐんだろう?
西城 美裕
西城 美裕
…うん、私…馬鹿だし…
やっていける自信が無いの。
美裕の母
そうね…夜間のバイトはダメよ。
ちゃんと戸締りしてね。
西城 美裕
西城 美裕
もう分かってるってー!
美裕の父
…!!!!美裕!危ない!
美裕の後ろには、暴走バイクが向かってきていた。

美裕は運動部だったから、軽々とよけれた。










バキッ

美裕の母
っ!!嫌っ、美裕!
西城 美裕
西城 美裕
お、お父さんっ、お母さんっ──
バシャーン!







鈍い音と、水しぶきが飛ぶ。



美裕は避けた反動で40メートル当たりある距離から、海に落ちた。


美裕のいた場所だけ柵が壊れていて、美裕が避けた時に手を着いたら外れて落ちた。


お父さんは助けようと海に飛び込み、周りの人も119番へ通報し始め、お母さんは2人の無事を祈っていた。


直ぐに陸にあげられ、命に別状はなかった。

だが…











一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
記憶喪失になっていた、と。
美裕の父
そうだ…30分前に親しく話した娘が突然自分を知らない人に変わってしまった…
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
あの…美裕は一人暮らしするんですよね?
美裕の母
そうだけど…
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
僕が責任を取って美裕を元に戻します。
美裕の父
!?な、何!?一ノ瀬くん、やってくれるだと!?
美裕の母
でも…玲くんに迷惑よ…
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
いえ、大丈夫です。
美裕の母
そう…お父さん…
美裕の父
…あぁ。しっかり美裕に着いてやってくれ。
一ノ瀬 玲
一ノ瀬 玲
分かりました。
たくさん忘れたせいか、たくさん頭の中に入っていく。
あの子の真剣な顔が…忘れられない。

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