第6話

第一章 6話
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2021/05/02 16:00
中也に連れられ、1年A組にやって来た
もちろん後ろには1m離れて太宰も着いてきていた
あなたはドアにノックを3回して、失礼します………とぎこちなく云った
みんな、あなたの方を見て、誰?みたいな顔で見てくる
自己紹介もしていないから余計に気まずい
けれど、勇気を振り絞って、
あなた
中島敦くんいますか……?
と云った。
すると
中島敦
あ!!あの時の女の子!
周りがザワザワしだしたので、一旦廊下に出た
あなた
あの、敦くん!
中島敦
どうしたの?
あなた
あの時は、倒れてるところを助けに来てくれて、ありがとう!
中島敦
え、…いやいいよ!!別にどうってことしてないから
あなた
ううん、だってあの時助けてくれなかったら、私どうなってたことか
あの時助けてくれなかったら



ヤケテシンジャウ
中島敦
まぁこれからは気をつけてね!あっ!あの芥川ってやつに変なことされなかった??
あなた
へ、変なこと?!そんな事しないよ!芥川先輩は!
中島敦
え、先輩?芥川は同級だよ?
少しの沈黙が流れた
あなた
え、?そしたらどうしていちよーお姉ちゃんは芥川先輩って言ってたの…?
中島敦
うーんそれは尊敬してるからじゃないかな?……それより、いちよーお姉ちゃんって樋口さんのこと?
あなた
うん!私のお姉ちゃんなの!
中島敦
へえ〜、まだ名前聞いてなかったけど、名前はなんて言うの?
あなた
私は樋口あなた!気軽にあなたちゃんとかでいいよ!
中島敦
じゃああなたちゃん!これからもよろしく!
あなた
こっちこそ!敦くん!よろしくね!ニコ
中島敦
ヴッ
あなた
…?
中原中也
あーこりゃあやられたな
太宰治
そうだね、やっぱりあなたちゃんの笑顔は凶器だね
もう用事も済ませた事だし、
付き添ってくれてありがとうございました!お二人共
そう云って、2人とお別れをした
もちろんその流れで教室に入ると、
クラスのみんなに質問攻めされた
そして、きちんと自己紹介をして、席に座った

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