第47話

愛されピーチ、花に守られて。
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2026/03/02 15:00 更新
kento
誕生日おめでとう。今年もたくさんの人に愛されてね
俺の愛されピーチ。
🥂「ピーチって…曲のこと?あの曲好きだったなあ笑」

なんて言ってると、もう1件の通知が鳴る。

『kentoが写真を送信しました』

写真を見てみると、見慣れたドアの前に、おそらく桃の花だと思われる花束。

🥂「…え?」
あなた
え?今近くいるの?
あなた
ねえ!!
既読がつかない。これ未読、わざとだな。
そういうことする人だって知ってる。

なんだかそわそわして、いてもたってもいられなくて、気づけばコートを掴んで外に出ていた

3月といえど、夜の空気はまだ冷たくて、近所を見回しても、それらしい人影はどこにもない。

玄関、角、街灯の下。

🥂「…いない。」

その瞬間、スマホが震えた
kento
あ、外に出ようとか考えないでよ?もう日付回ってるんだから。
🥂「げ。バレてる。」


kento
あと、桃の花について調べてみて
やっぱりこれ、桃の花なんだ。

結局、中島を見つけられないまま家に戻って、言われた通り桃の花について調べてみた。


🥂「へえ、3月3日の誕生花ね。相変わらずおしゃれなことする人。花言葉もあるんだ。花言葉は___」


花言葉。

「私はあなたの虜」
「天下無敵」
「気立ての良さ」
「チャーミング」

画面を見つめたまま、少しだけ、息を吐く。

🥂「そういえば、昔伊野尾くんがやってた映画にもこんなくだりあったな笑あのヒロインの子も3月3日生まれなんだっけ。」

なんて笑いながら、もう一度、花束を見る。


強く主張しないのに、そこにあるだけで、
空気が少し変わる。

そういえば、桃の花はお祝いの花で、何かを守る花でもあるらしい。

無事でいること。
ここまで来たこと。
今日を迎えられたこと。

その全部を、そっと肯定してくれるみたいで。

気づかないうちに、また口元がゆるむ。

……うん、悪くないね。

🥂「今年もがんばるか笑」


愛されピーチ、花に守られて。end.

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