勝利side
楽屋のドアノブに手を伸ばしたとき、なんとなく…嫌な予感がした。
佐藤「…うわ、やっぱり」
予想通り。楽屋の端っこにあなたの下の名前ひらがなが落ちてる。
佐藤「えー、あなた昨日はソファーだったじゃん」
星宮「…ん、ん?」
曖昧な返事しか返ってこない。そりゃそうだ、寝てるんだから
にしても、わざわざレジャーシート敷いて寝てるあなたの下の名前ひらがながちょっと心配になってくる。
佐藤「…わざわざ持参してきたの?笑」
なんて言っていると
菊池「はざーす」
松島「あ、勝利!と…え!? あなたの下の名前ひらがなちゃん!?」
菊池「なに?あいつまたソファーで寝てんの?」
佐藤「いや、今日は床」
菊池「エ昨日より退化してんじゃん、おもしれぇー」
松島「レジャーシート…?」
菊池「こいつそろそろ敷布団持ってくんじゃねえの笑」
佐藤「敷布団持ってきたほうがまだ安心だよね〜、」
松島「それにしても綺麗に引いたね、レジャーシート
笑」
佐藤「…うん、笑」
やけに丁寧なところ。
無理はするくせに、こういうとこだけちゃんとしてる。
松島「…ねえこれほんとに寝てるだけだよね」
佐藤「ちょっと、怖いこと言わないでよ」
菊池「明日から上にぬいぐるみ乗っけようぜ」
佐藤「呼吸してるかの確認ってこと?笑」
松島「それ赤ちゃんにやるやつじゃん笑 インスタで見たことあるよ」
少しして、
星宮「……ぅ」
佐藤「あ、起きた?おはよう」
星宮「……おはよ」
菊池「お前最近寝れてんの?」
星宮「うん、寝てるよ〜」
菊池「どこで?」
星宮「……ここ?」
菊池「疑問形やめろ」
松島「ちゃんとベッドで寝な?」
星宮「寝てるってば」
佐藤「じゃあなんでここでも寝てんの」
星宮「……落ち着くから」
菊池「どこがだよ」
佐藤「なんでソファーで寝ないの?」
星宮「なんか…距離があってやだ」
佐藤「なにと?」
星宮「床」
菊池「いやでもお前ロフトベッドじゃん。」
星宮「ちーーがーーうーーーのー!!!!それとこれとは話が別!」
佐藤「新しいなそれ」
星宮「だって床が落ち着くんだもん」
佐藤「けど毎日いるからもうもはや景色の一部だよね」
菊池「家具じゃん」
佐藤「言い方!笑」
松島「わー、あなたの下の名前ひらがなちゃんまた寝てる」
菊池「うわ早え!」
佐藤「…まあでも、ここに居てくれるならまあなんでもいっか、笑」
誰にも聞こえないくらいの声で呟いて、あなたの下の名前漢字(ひらがなで可)の隣に座った。
佐藤「いややっぱ床硬いよ????」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!