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呪隠『ノ ロ カ ク』
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タッタッタッと足音を立てながら生徒達は教室に入っていく。廊下を走るなと他の先生に注意されても笑顔で返す生徒達が多い
6年1組のクラスはいつも騒がしいやつが大人しくなっていたことに注目している。
それはよく、猿山らだ男先生にちょっかいをかけている鳥井希と言う男の子だ。
彼は底辺なイジメみたいなことを良くしているがそれが構って行為だとは誰しもが知っているぐらい有名な子供でもあった。
それが気になった友達が希に声をかける。
こちらに気付いてないのかずっとむすくれ顔になっている希のほっぺを捏島がツンっと突っつく。
希が捏島を睨む。
本当に真剣だと気付いた捏島は「まぁ最近はおかしいな」と希が見ていた猿山の方へ目を移す。
桃瀬は皆でお泊まり会できたのはらだ男先生のお陰とニコニコしながら喋っている。
それに同意する天野と鬱島もいるが、ただ1人だけ疑問な言葉を放つ。
「いや…なんでもない…」と捏島は言うが明らかになんでもない様子ではないことがわかる。だけどそれよりは捏島より様子がおかしい希が先だ。鬱島達は希が喋るのをずっとまっていた。
首を振りながら喋る鬱島に誰もが同意をする。たしかに人一倍真面目で正義感が強い猿山先生が仕事のことで何かを忘れるなんて絶対と言えるほど無い。
そんならだ男先生が一週間経っても餌やりを忘れていることなんてあるのか?と5人は考える。
5人で考えていると朝のチャイムが鳴った。
話すのはまた後でと言い5人は自分の席へ戻った
いつもならすぐに猿山先生が来るが
今日はらだ男先生ではなく違う先生が来て日直が始まった。
一人一人がらだ男先生のことを考えている間に朝の会はすぐに終わった。それに気づいたのは先生が出ていって3分後だ。みんなはまた希の席の周りに集まる。
1人だけ考えいなかったらしい希の机の周りでガヤガヤしているとクラスの女の子が駆け寄ってきた。
クラスの子が喋り終わる前に希は教室を飛び出していた。桃瀬や天野の止める声は聞こえないふりをして急いで保健室に向かっていた
またその後ろに捏島もついて行っていた。なんだかんだ言って捏島も猿山先生の事が気に入っているのだ。心配なのだろう
それを見た鬱島達も捏島の後を追った。