二宮side
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あ、あの子、、
こう見えても記憶力はいい方。
コンサートに来てくれた人の顔は結構覚えてる方。
たまーに街で見かけたりするとなんか嬉しくなる。
だって、なんか感動の再開みたいじゃない?(笑)
まぁ相手は全く気づいてないんだけど(笑)
隠れ家的なバーで一人で飲んでいる時、ふとカウンターを見ると見覚えのある顔。
コンサートに来てくれた子だ...
確か俺の団扇ガンガン振ってくれてたような、、
そう思いながらカウンターに近づいて声をかけた。
露骨に「ナンパかよ...」みたいな顔されたけど(苦笑)
しばらくすると俺の正体(変装なんてもんしてねぇけど)に気づいたのか視線を感じて隣を見た。
和)、あの、俺の顔に何か付いてます?(苦笑)
なるべく素っ気なく聞いてみる。
あなた)あっ、いえ、すみませんっ...
酒に酔ってるのか恥ずかしいのか顔を真っ赤にして俯いた。
和)謝らなくていいんすけど(笑)
可愛い ...
ああ、ダメだ。
俺はアイドルで、嵐で、ジャニーズで、芸能人なのに、、
相手は一般人で、俺のファンの子なのに、、
___________ 好きになってしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。