無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第7話

File:06
実験室に向かったところ、先客がいることに気づいた。

そしてそれはサキだということがすぐに分かった。

聴力レベルを最大値まで上げて、会話を盗聴し始めたぼくは、だんだん体が震えてきた。


「……親以外に殴られたのは初めてだった。私、もう限界。」


涙の混じったサキの小さな声が聞こえる。

ぼくは、こんな弱々しい声でさえはっきりと聞き取れてしまう、自分の聴力機能をいまいましく思った。


「では彼のシステムを新しいものに組み替えよう。もう二度と君に不快な思いをさせないようにね。」


白衣のおじさんがパソコンに何か入力し始めた。

ぼくは怖くなってその場から逃げ出した。

ぼくの体はパニック状態だった。

実験室から数十メートル離れたところで、頭に猛烈な強さの電流が走った。


〈〈Warning 〉〉
⚠︎Change negative emotions to positive them while 1st Android is still alive.


矢が頭を貫通したような一瞬の激痛のあと、ぼくはなぜか、ぼくの体が別人のもののように感じられた。

それはまるで魔法をかけられたような感覚で、麻酔のおかげで痛みを感じない体に生まれ変わったようだった。

そして、体にあいていた不可解な穴も塞がれ、ぼくの心は人工的な幸福感で満たされていた。