第83話

〔大西風雅・高橋恭平〕どっち?(R)
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2020/09/09 08:25


小さい頃から家が近所で、何をするにも



いつも一緒だった、幼馴染の風雅と恭平。



だけど…





恭平「やっぱり俺は、こっちかなぁ~。」



風雅「いや、それは絶対ない。どう考えたって、こっちやろ。」



『なになに!!何の話!?』



恭平・風雅「「…っ!!」」



恭平「いやぁ~、ほら、勉強?風雅がわからんって言うからさ!」



風雅「そうそう…!ちょっと教えて貰ってただけやし…!」



『いやいや!!学年1おバカな恭平が、風雅に勉強教えられるわけないやろ!笑』




最近、何だか2人と距離があるような気がして。



いつまでも昔のままで居られるなんて思ってないし、仕方がない事だってわかってるけど



今までずっと一緒だったのに、急に私だけ仲間外れにされるのは、やっぱり少し寂しくて。




『…っていうか今、何隠してたん?』



恭平「べ、別に何も隠してないけど…?なぁ、風雅…?」



風雅「そうやで…!きっと、あなたの見間違い『もぉー!!』



『2人ばっかりずるい!私にも見せて…!!』



風雅「あっ、ちょ!!あなた…!!」




2人があまりにも白々しい嘘をつくから、何だったのか、余計に気になって。



隙をついて2人の後ろにあるものを手に取れば…



『…なに、これ…?』




2人が隠していたのは、私たちには少し大人の雑誌。



そりゃぁ、恭平だって風雅だって。



高校生の男子やし、そういう事が気になるのだって、不思議な訳じゃないけれど。



何だか少し、気まづくて。



『や、やっぱり今日は私帰るね…!じゃあ、また明日…!!』




なんて、一刻も早くこの気まづい空気から解放されたくて。



足早に、部屋から出て行こうとすると…




恭平「待ってあなた…!」



後ろから、恭平にぐいっと腕を掴まれて、引き止められて。




『な、何…?』



風雅「いや、その…。…恭平が言えやっ。」



恭平「なんでやっ!俺が引き止めたんだからこの先は風雅やろ!」



『あーもー!!どっちでもええから、早く言ってよ!!』




なかなか話を切り出さない2人に痺れをきらして、私がそう言えば



風雅「だから!その…、1回でええから、やらせてくれへん…?」



『…は、はぁ!?何言ってるん!?嫌に決まってるやん…!!』



恭平「こんな事頼めるのあなたしか居らんねんって!」



『いやいや、だからって…!私たちただの幼馴染やし、そういうのはちゃんと好きな人と…!』



恭平「…"ただの幼馴染"なんて思ってるの、あなただけって言ったら…?」



『…っ!?…っん、きょ、へ…っ、!』




"幼馴染"



そう思ってるのが私だけって、どういう事…?



なんて、そんな事を考える前に、私の唇は恭平によって、塞がれて。



『…っ!!やっ、待って…!』



恭平「あなた、ちゃんと舌絡めて?」



『はぁ…っ、んっっ…!』




こんなの、知らない。



優しく触れるだけのキスだって、私にとっては初めてなのに。



どんどんと、深くなっていく甘いキス。




風雅「恭平、やりすぎやから。俺まだ何もしてへんのに、あなた壊れちゃうやんっ。」



恭平「ごめんごめん。笑 あなたが可愛くてつい。笑」



初めての大人のキスに、そんな2人の会話なんて全く入って来ないぐらい、頭がぼーっとして。




風雅「あなた、こっち。今度は俺の番。」




風雅に誘導されるがまま、ベットの方まで近づけば


そのまま、優しく押し倒されるのと同時に、着ていた服は脱がされて。




「なぁーんだ、あなたもちゃんとその気やん。笑」



『…ぁっ、待っ…!んぁっ、風雅…!』




顕になった胸を膨らみを揉んだり、すっかり勃ってしまった先端を



口に含んだり、爪で弾いたりしながら刺激を与えられれば



漏れ出る声も、だんだん大きくなっていって。




恭平「そろそろ、こっちもええんやない?」



『ひゃっ…!!…ぁんっ、ぁっ、やぁっ、…!』




風雅からの愛撫に気を取られていれば、その間に、恭平の指は私のナカに入れられて。



上は風雅に、下は恭平に。



2人から同時に身体を弄ばれれば、襲ってくる快感は、さっきの倍で。




『っ、ね、なんか、へん…っ、!』



身体中が疼くような、そんな感じがして。




恭平「ん、イきそうなん?じゃあ、俺のでイって?」



『…んぁっ、!っ、…ぁっ、きょうへ、…!』



その言葉と共に、大きくなった恭平のものが、ぐんっとナカに入ってきて。



恭平「やばっ、あなたのナカめっちゃ気持ちええ、っ。」



『ぁあっ、や、それ、ダメ、ぇっ、んんっ、!』



激しく奥を突かれたり、先っぽでぐりぐりとされたり。



それだけでも、私はいっぱいいっぱいなのに。




風雅「あなた、恭平だけじゃなくて、ちゃんと俺のことも考えて?」



『んっ、!…はぁっ、、ふぅ、が…ぁっ、』




お互いの舌が絡まり合う、深いキスをしながら


風雅にぎゅーっと、胸の蕾を摘まれれば





『…ぁあっ、も、むりぃっ、んん…っっ!』



恭平「…っ、俺も、イくっ、!!」




さっきまでとは比にならないぐらいの快感が、一気に押し寄せきて



2人の腰が、同時にびくんっと跳ねて。




風雅「あなた、次はこっち。」



『…えっ、?ま、待って風雅、私もう…っ!』



風雅「待たれへん。俺のもそろそろ限界やねんっ。」



『ぁんっ、!ぁっ、ふうっ…、んっ、!』




これで終わるのかと思えば、風雅にぐいーっと身体を起こされて



そのまま対面で風雅の上に座らされれば



自分の体重で、さっきよりも奥深くに当たって、気持ちが良くて。




風雅「あなた、逃げちゃダメ。」



『んぁっ、ダメっ、もっ、イきそ…っ、!』




その快感から逃げようと思っても、風雅にガッツリ腰を掴まれているから逃げる事はできなくて。



何度も何度も、奥を狙って下から激しく突き上げられば



お互い、そろそろ限界で。




『ぁっ、ふぁっ…、イくっっ…!!』



風雅「…やばっ、くっ、…んんっ、!」




最奥を突かれて、2人で一緒に果てた。









恭平「あなた、いい加減こっち向いてや。笑」



風雅「そうやで?小さい頃だって、一緒にお風呂入ってたぐらいなんやし、別に今更…」




『そーゆー問題じゃないのっ!!』




行為が終わった後、私は恥ずかしさのあまり2人の顔が見れなくて。




恭平「そのわりには、声も出てたし、気持ち良さそうだったけど?笑」



『な、っ!!』




そんな私を少しからかうように、そう言ってくる風雅と恭平。



『もぉー!2人のバカっ!もう絶対3人でなんかしないもんっ、!』



風雅「じゃあ、3人が嫌なら今度は俺と、2人でする?笑」



『…っ!?』



恭平「おい、風雅!何勝手に決めてんねんっ!俺やって、次は2人っきりがええ!」



風雅「ざんねーん。俺の方が先に言ったから。笑」



恭平「そもそも!!風雅よりも俺の方がずーっと前からあなたの事好きだったんやからっ!」



風雅「はぁ?俺の方が先やし!」



『ちょ、ちょっと2人とも何言って…!』



風雅「ここまで言っても、まだわからんの?笑」



『えっ、?いや、だって…!』



恭平「だーかーら!俺たち2人ともあなたの事が好きだって言ってるの!!」



『……は、はぁ!?』



「「あなたも、いい加減どっちが好きか、はっきりさせて!!」」



なんて、声を揃えてそう言って。



"幼馴染"の風雅と恭平。



そんな2人に、私が振り回される日常は



どうやらまだまだ、続きそうな予感。








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