第24話

〔西畑大吾〕熱(R)
14,536
2020/07/14 14:08


『ゴホゴホッ…ごめんね、大ちゃん…。せっかくのデートやったのに…。』



「ううん、気にしないでええよ。今は風邪治す方が大事やし。治ったらまた行こな?」





あなたとのデートの約束。



最近忙しくてあんまり会えてなかったから、久しぶりのデートにお互いちょっと浮かれてて



デート当日、あなたが熱を出した。



もちろん、具合が悪いのはしょうがないことやし、デートだって、また別の日にすればええだけやから



俺は全然気にしてへん。



それに、あなたが早く元気になってくれるんやったら


付きっきりの看病だって、喜んでする。



だけど、1つだけ困ったことが…。





『大ちゃん…っ、どこ行くの…?』



「水取ってくるだけやから、すぐ戻ってくるよ。」



『やだ…、行かないで…。大ちゃん、ここに居って…?』





さっきからずっと、俺が少しあなたから離れようとするだけでも



行かないで、と引き止めてくる。



普段からあなたは、俺によく甘えてくるけれど、こんなに甘々なのは初めてで。



その上風邪を引いているせいで、瞳を潤ませながら



そう言ってくるあなたの破壊力は、半端なくて。



この状況に俺は、理性を保つだけでも精一杯で、出来ることなら今すぐあなたを抱きたいけれど



流石に病人を襲うわけにも行かへんし…。



なんて、俺が必死に理性と格闘していると…




『大ちゃんっ、…。』



「ん?どうしたん?」



『ここ、来て…?隣に居ってくれな寂しい…。』




って、そう言ってきて。



あなたのこの一言で、俺の理性なんて全部吹っ飛んで。




「ごめんあなた、俺もう我慢出来ひん。」



『…っ!?、大ちゃ…っ、んっ…!』




俺はベットの上で寝ているあなたに覆い被さるようにして、キスをする。



当然、キスをされるなんて思っていなかったあなたはビックリしていて




『大ちゃんっ、風邪移っちゃうから…!』



「あなたの風邪やったら、俺は別にええよ?」



『そういう問題じゃ…、っんん、!』




だけど、完全にスイッチが入ってしまった俺は、止められるはずもなく



あなたの言葉を遮るように、どんどん深いキスをしていく。



唇を離すと、今度はあなたが着ているパジャマを脱がせていって



露になった胸に吸い付いたり、先端を爪で弾いたりしながら



同時にもう片方の手を下に伸ばして、ナカを激しく掻き回す。




『ぁっ、んぁっ、大ちゃ…!』




熱があるせいなのか、いつも以上に感度が良くて、とろんっとした顔をしながら



必死に俺の名前を呼ぶあなたの姿は



今の俺にとって、欲情させる原因でしかなくて。



ナカに入れた指の動きを早めると



『ね、も、イっちゃ、から…ぁっ!!』




呆気なく、イってしまったあなた。



あなたが息を整えている間にも、俺のはもう準備満たんで。




「なぁ、もう入れるな?」



『えっ、や、待っ…!ぁんっ、!』



「はぁっ、気持ちいい、っ」




自分のものをあなたのナカに射し込むと、いつも以上に気持ちが良くて。



更なる快感を求めて、激しく腰を前後に動かす。




『んぁっ、っはぁ、大ちゃん…!』



「あなた、これじゃちゃんと奥まで届かへんで?」



『っ、!ぁあっ、っ、んんっ…!』





逃げていきそうになるあなたの腰を手で抑えると、奥の方まで届いて



あなたのいい所を突いてあげれば、ナカはぎゅんぎゅんと締まって。



その締め付けに、俺もそろそろ限界で。




『大ちゃんっ、もう、イきそ…っ!』



「ん、俺も…っ、!」



『っあ、はぁっ、イくっっ…!!』



「っ、くっ、んん…っ!!」









事が終わって、2人で抱きしめ合いながらベットに入って。




「あなた、熱あったのに激しくしてごめんな?」



『ううん、大丈夫だよ。でも、大ちゃんに風邪移ってないといいなぁ。笑』



「じゃあ、もし俺に移ってたら、その時はあなたが看病してくれる?」



『うん、私が看病してあげる!』





なんて、この数日後。



やっぱり俺が熱を出して、あなたに看病してもらう事になることは



きっと、言うまでもない。





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