第71話

〔佐藤龍我〕可愛いは嫌(R)
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2020/08/26 14:39


『龍我、こっち向いて?』



「んー?…っ、!?」



あなたちゃんとのお家デートの最中。



ふと、名前を呼ばれて振り向くと



俺の顔の方へと伸びてくる、あなたちゃんの綺麗な手。




『…はい、取れた!さっき食べたお菓子、またほっぺに付いてたよ?笑』



「えっ、あ、ありがとう、あなたちゃん!」



『うん。笑 なんか龍我ってさ、小さい子みたいだよね。笑』



「えー、何それ!もしかして貶してるの!?」



『違う違う!笑 そうじゃなくて!やっぱり!可愛いなぁって。笑』



なんて、そう言いながら俺の隣で笑っているあなたちゃん。



元々あなたちゃんは、俺よりも2つ年上で。



普段から、こんな風に"可愛い"とか"子供みたい"とか、そういう事をよく言ってくる。



だけど…



「ねぇ、前にも言ったじゃん!!"可愛い"は嫌だって…!」




俺だって、年下だけど男だし。



好きな人には、可愛いよりもカッコイイって言われたい。



『えー、だってしょうがなくない?笑 龍我が可愛すぎるんだもんっ!笑』




そう言って、無邪気な笑顔を見せるあなたちゃんに



これ以上、子供扱いされるのは、何だか耐えられなくて。




「むぅっ、俺は可愛いじゃなくて、カッコイイがいーの!!」



『えっ…?わぁっ、ちょっ、!龍我…!!』




完全に油断しきっていたあなたちゃんを、ベットの上に押し倒す。



「俺だって男だもん。これぐらい出来るよ?」



『いや、だからって…!』



「元はといえば、俺のこと、子供扱いしたあなたちゃんが悪いんだから。」




なんてそう言いながら、俺はあなたちゃんの唇へとキスを落としていって。



『…んっ、はぁっ、龍我…っ。』




何度かキスをすれば、それだけで漏れてくるあなたちゃんの甘い吐息。



唇を離して、あなたちゃんの首元に顔を填めるようにして



首筋から耳にかけて、つーっと舌を這わせると



『ふふ、なんかくすぐったい。笑』



「ん、あなたちゃんまだ余裕ありそう…!」



『…っ、!?ね、待っ、りゅう…、んぁっ、!』




まだまだ余裕そうにしているあなたちゃんに、ちょっと悔しくなって。



片手であなたちゃんの胸を弄りながら、もう片方の手は下の方へと伸ばしていく。



上からも、下からも刺激を与えてあげれば



『ぁっ、んんっ、りゅ、がぁっ、!』



あなたちゃんから溢れる声は、どんどんと大きくなっていって。



「あなたちゃん、これ、気持ちいい?」



『んぁっ、っ、それ、ダメ…っ!』




可愛い反応を見せるあなたちゃんに、何だか俺は楽しくなってきて



少し焦らしたりなんかして、意地悪をしてみたり。



だけど、ちょっとやりすぎてしまったらしい。




『ね、も、龍我も一緒に、気持ちよくなろっ?』



「…っ!、ぁっ、あなたちゃんダメだって、っ!」



散々俺に焦らされたあなたちゃんは、我慢出来なくなったのか



ズボンの上から、大きくなった俺のを、なぞるように、撫であげてきて。



『龍我もこのままじゃ、苦しいでしょ?』



「んっ、今あげるから…っ、!」




潤んだ瞳と、とろんっとした顔で、俺のズボンに手をかけるあなたちゃんの姿を見せられれば



俺だって、我慢の限界で。



ゆっくりと、あなたちゃんのナカに自身を沈めていけば



それだけでも、ぎゅーっと俺のは締め付けられて。




「っ、あなたちゃんのナカ、きつすぎっ、!」



『…ぁんっ!、ぁあっ、龍我、はげしい…っ、!』




その締め付けに、俺も余裕なんてなくなって。



快感を求めて一気に、腰のスピードをあげていく。



『ふぁっ、んぁっ、そこっ、いい、!』



「っ、はぁっ、これ、やばい…っ、!」




奥の方を目掛けて、ぐんっと突き上げれば



その度にナカはさらに締まるから



お互い、限界までそう遠くはなくて。




「っ、ぁっ、イきそ、っ!」



『龍我…、りゅうが…っ、ぁっ、んんっ…!!』



「くっ、ぅ、でる…っ、!!」




お互いの肌を密着させながら、2人で一緒に果てる。









『なんか今日の龍我、いつもの可愛い龍我じゃなくて、男の子って感じだった。笑』



事が終わった後、2人でベットに横になると、そう言ってくるあなたちゃん。



「だーかーら!俺だって、男なの!笑」



『ふふ、はいはい。笑 ちゃんとわかってるって!笑』




ニコニコしながらそう言うあなたちゃんは、やっぱりどこか大人っぽくて



余裕があるように見えて。



だけど…




「ねぇ、あなたちゃん。」



『んー??』



「今度俺のこと子供扱いしたら、あなたちゃんのこと、また襲うから。」



『…っ、!?』




俺があなたちゃんの耳元でそう言ったあと




いつも余裕そうにしているあなたちゃんの顔が



何だか赤くなっているように見えたのは。




今はまだ。




俺の、気のせいだってことにしておこう。








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