『…それでね!……だったの!!笑』
忍者「あはは!笑 やっぱりあなたちゃんの話って、いっつも面白いよね!笑」
『本当?笑 そう言われるとなんか嬉しい!笑』
「あなた!」
忍者「今度皆で遊びに行く約束してるんやけど、あなたちゃんも一緒に行こうよ!!」
『えっ!いいの!?行く行く!!!』
「ねぇ、あなた!!」
『じゃあ、その時に皆にお菓子でも作ってこようかな~!』
忍者「まじ!?よっしゃぁ!あなたちゃんの手作りだ!」
『美味しいっていう保証はないよ?笑』
忍者「いやいや!!絶対美味しいって!あ、でも、あなたちゃん。あれ、いいの?笑」
『えっ、?』
少年忍者の楽屋にお邪魔中。
皆でワイワイしながら話していると、ふと、誰かがそう言って。
皆が指差す方を見てみると…
そこには、頬をぷくっと膨らませながら、1人、拗ねてる尚大がいて。
少しむすっとしながら、私の方へと近づいてきたかと思ったら…
「……あなた、こっち。」
『えっ、!ちょ、尚大…!?』
皆に見せつけるように、恋人繋ぎをして。
『ねぇ、尚大っ!尚大、聞いてる?』
何度呼んでも、私の言葉になんか全く聞く耳を持たずに
楽屋を出て、ぐんぐんと歩き続ける尚大に連れてこられた場所は
誰もいない、会議室。
扉を閉めて、完全に二人っきりになると
いきなり尚大は、ぎゅーっと抱きついてきて。
『尚大…?』
「…メンバーと仲良くなりすぎだからっ。」
なんて、不貞腐れたように、小さな声でそう言う尚大。
『ふふ、やっぱり尚大、それでさっきから拗ねてたんだ。笑』
「…っ!…わかってたなら俺の前で他の奴らとあんまり仲良くしないでっ!俺、何回もあなたの事呼んだのに…。」
『ごめんごめん。笑 だって尚大が拗ねてる所可愛いんだもん。笑』
尚大と付き合っていることは、事務所にもファンの皆にも、認めてもらってる。
だからもちろん、少年忍者のメンバーさん達も私たちが付き合っていることを知っていて。
尚大が私の事を呼んでいたことだって、別に気づいてなかった訳じゃないけれど
私が他のメンバーさんたちと話していると、すぐにむすってなる尚大があまりにも可愛かったから
皆でちょっと、からかっただけ。笑
「むぅっ、またそうやって皆で俺のこと…。あなたは、誰の彼女なんだっけ?」
『そんなの、尚大に決まってるじゃんっ!』
「だったら、俺のことからかうのも、他のメンバーと仲良くするのも禁止!!」
『えー!なんで!!可愛い尚大もみたいし、私だって忍者の皆と仲良くしたいっ!!』
「ダーメ。じゃないと俺…」
『…っ!、ひゃっ!尚大…っ!』
突然、私の首筋に顔を埋める尚大。
ふわふわとした、尚大の髪が当たって少しくすぐったい。
なんて、そう思ったのも束の間。
首筋にチクッと、痛みが走って。
「ふふ、出来た。笑」
『…尚大のバカっ。ここじゃ隠せないじゃんっ。』
「隠さなくていーの!あなたは、俺のって印なんだから。」
『だからって!!こんなの、他の人に見られたら絶対…っ!?…んっ、。』
少し文句を言えば、そんな私の言葉を封じるように
そっと、優しくキスをされて。
「よしっ!…じゃあ、そろそろ戻ろっか!」
なんて、まるで何事もなかったかのように
そう言いながら、私に微笑みかけてくる尚大。
そんな尚大の笑顔は、やっぱり凄く可愛いくて。
だけど…
「あっ!そうだ、あなた。俺をからかった罰。今日は、覚悟しておいてね?」
『…っ!?』
ちょっとした事ですぐに拗ねちゃうような、可愛い彼氏。
だけど、そんな彼のほうが
どうやら、一枚上手らしい。
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リクエストありがとうございました🍀
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。