第68話

〔本髙克樹〕お勉強(R)
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2020/08/24 04:42


『ねぇ、克樹。そろそろ休憩しよーよ!』



「ダーメ。まだ勉強初めて1時間も経ってないじゃん!ほら、早くその問題解いて?」



『むぅっ、克樹のけちっ…。』



「…あなた、今何か言った?」



『う、ううん、何も…!さぁ、勉強しよーっと。』




休日。



学校の成績がものすごーく悪い私の為に、わざわざ勉強を教えに来てくれた



私の家庭教師兼、彼氏の克樹。



もちろん、克樹と一緒に居られるのは嬉しいし、教え方に不満があるとか、そういう訳じゃない。



だけど、大っ嫌いな勉強だけは、いくら克樹と一緒だからといっても、ぜんっぜん楽しくない。




『あーもー!!やっぱり無理!!出来ない!!』



「大丈夫、あなたなら出来るって!!」



『むーり!!もう頭働かへん!それに、勉強ばっかじゃつまんない!!』



「えー、もう少しでいいから、頑張ってみない?」



『いーやーだ!楽しい事なら別にいいけど、勉強だけは絶対嫌…!』




なんて、ちょっと不貞腐れながら私がそう言うと



「わかった。笑 そんなに言うんだったら、今から勉強よりも、もっと"楽しいこと"一緒にする?」



『するっ!!でも、楽しいことって…?』



「んー?こーいう事。」



その言葉と共に、突然私の視界に映る、白い天井と克樹の顔。



いくら勉強が出来ないとはいえ、私だってそこまでバカじゃないし



この状況が何を意味するのかぐらい、わかってる。



わかっているけれど…



『ね、待っ、かつ…、んっ、!』



あまりに突然だったから、私が少し動揺していると



そんな私の言葉を遮るように、優しく唇を塞がれて。



何度も何度もするうちに、どんどんと深くなっていく、甘いキス。



唇を離せば、私たちの間は銀の糸で繋がっていて。



その間にも、着々と脱がされていく私の服。



『ぁっ、んぁっ、克樹…っ、!』



あっという間に顕になった私の身体に、舌を這わせてきたり



胸の膨らみに吸い付くように、優しく揉みほぐすように触られれば



溢れる声を抑えることは、出来なくて。



「あなた、これ気持ちいい?」



『っ、!ね、それダメ、やぁっ、ぁんっ…!』



いつの間にか、下に伸びてきていた克樹の手。



ナカを掻き回すように、入れられた指を激しく動かされれば



襲ってくる快感に、為す術もなく



『はぁっ、んんっ、イく…っ!』



意図も簡単に、私は絶頂まで登りつめてしまう。



だけど、それだけは何だか物足りなくて。




『ね、も、克樹のがいい…っ!』



なんて、縋るように私がそう言えば



「わかった。今あげるからっ。」




ふっと微笑んで、一度優しくキスを落としてから



ゆっくりと私のナカに入ってくる、克樹のもの。




「っ、あなたのナカ、熱すぎ…っ、」



『んぁっ、ぁあっ、かつき、っ!』




お互い、既に余裕なんて残ってなくて



快感を求めてどんどんと早くなっていく、腰の動き。




「ここ、めっちゃ締まるっ、」



『ぁっ、んっ、おく、来てる…っ、!』




確実に私のいい所ばかりを狙って、克樹が奥の方を激しく突いてくるから



一気に強い快感が、押し寄せてきて。




『克樹…っ、そろそろ限界…っ、!』



「俺も、もうイきそう、だから…っ、」



『ぁんっ、ふぁっ、イくっ、ぅっ!!』



「はぁっ、くっ、でる…っ、!」



最後に一番奥をぐんっと突かれて、二人で一緒に果てた。








事が終わったあと、上がった息を整えながら2人でベットに横になると


私は、優しく包み込まれるように、そっと克樹に抱きしめられて。




「ごめん、ちょっと激しくしすぎたかも。」



『ううん、大丈夫っ。でも結局、全然勉強出来なかったね。笑』



「確かに。笑 まぁでも、勉強はまた今度すればいいよ。笑」



『ふふ、そうだね!笑』




なんて、二人でお互いの顔を見合わせながら、笑い合いあって



キスをして。



もしかしたら私が勉強出来ないのって、克樹のせいかのかも。



なんてそんな風に思ったことは、もちろん。



私だけの、秘密にしておこう。





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