僕たちは、病院に行き、長野君を手当てしてもらうと、イナンがいるシェアハウスにきた。
イナンは、退院して今は、シェアハウスに住まわせている。
執事のジョーさんがいたら良かったけど、いないから基本一人だ・・・
あれ?長野君?・・みんなも・どうしたの?
ちょっとドジっちゃって・・・
みんなに支えられてきた、長野君をみて驚く井ノ原君
えっ?大丈夫?まさか・・・さっきの・・・
大丈夫・・・こうして生きてるし・・・俺も岡田も・・・健も・・・
助かったよ。剛が、来てくれて・・・
・・・・・・
健は、玄関先から動かずにいた
健、来てくれたんだ。上がれば?
・・・イナン・・・元気?
元気だよ~?でもさ~、イナンさんが調子よくなったのに、ここで一人でいるの寂しいよねー
イナンさん、前と雰囲気違うよね・・・
そうやな・・・前はもっと男っぽいというか、活発な女子だったよね?
な、長野君・・・相談あるんだけと・・・
えっ?俺?
そう言って長野君を、連れ出した井ノ原君・・・
健君は?イナンさんに会っていかないの?
・・イナンはきっと僕に会いたくないんだよ
・・・帰るね・・・
えっ?帰るの?それなら俺も!待って!おいていかないで!
どんどん歩く僕を
・・・健君?
不思議そうに追いかける岡田だった
そして、
なんだよ、井ノ原・・・話って・・・イテテ・・・
長野君は、痛そうに座った
イナンさんは、健のことも覚えてるんだ・・・
俺たちのこともすべて・・・
えっ?それ、どういうこと?
つまり、イナンさんは何かを隠してる・・・
俺たちに何かを・・
なにか重要なことを・・・・
剛に、電話する前はどんな様子だったの?
岡田が危ないって言ってた・・・それと、健のネックレス・・捨ててくださいって・・・
ネックレスを、捨てろ?・・なんで、そんなことを・・・
そのネックレスは、ただのネックレスじゃないよな・・・
イナンさんも同じのしてるし・・)
健にあげたからないと思ってた・・・
そう言えば・・・岡田を見つけたのは健のネックレスがその場所に導いたから・・・だから、あの場所にたどり着けた・・・
イナンさんが現れたときと同じ光で・・・
えっ?
もしかしたら・・・
そのネックレスは、イナンさんのと対になっていて・・
えっ?なに?なんで、そこまでわかるの?
何かの本で読んだことがあるんだ
対になったものは、世界を変えるくらいすごい力を持ってるって
すごい力?
でも、それが健と、イナンさんのネックレスとは限らないだろ?
たぶんだけど・・・その力を狙うやつがいるってことだよ・・
岡田を陥れようとした悪霊のように・・・
うぇ~!(;゜゜)
・・しっ!とにかく、このことは、健に内緒にしよう
イナンさんに聞けると一番いいんだけど・・・これは、俺の憶測ってやつだから・・・
どうやって聞き出すの?答えてくれるかな・・・
彼女を、誰かの家に保護しなきゃね・・・
えっ?保護?
健には、悪いけど、いまは、二人を・・・イナンさんと健を、なるべく近づけないように・・
すごい!長野君!なんでそこまで計算出来るの?俺にはさっぱり解らないよ
まぁ、一応ティがですから・・・
なるほど!(納得)
協力するよ!長野君!
ほんと、健に悪いけど・・
しばらく我慢だ。真相がみつかるまで・・・
ところで・・誰の家にイナンさんを?
あの人しかいないでしょ?
あー・・
そして誰かと言うと・・・
もしもし?うん、いま、終わった
ん?イナンさんを?
坂本君しかいないんだよ
はぁ?なんのことだ?
まぁ、いいけど・・
いいのか?
で?理由は?
よっしゃ決定!
二人は叫んだところに・・
何が決定なん?
うわっ!岡田
うわっ!岡田・・・やないわ・・
・・・・?
電話口でなにやらもめてる?
いや、電話口でしゃべるなよっ
ほりっぱにされて寂しかったわ
ほりっぱってなんだよ
あれ?健は?
お前追いかけたんじゃ・・・
帰っちゃった・・・
一緒に帰ろうと思ったのに追い付かなかった・・・
えっ?なんで?
イナンさんに避けられて相当傷ついているみたいやで。
そして、イナンさんに改めて聞くことにした。
私が健に会わないようにしている・・
いいえ、私が健のことを覚えている・・・つまり、記憶がないフリをしていたって、ばれてしまったんですね
・・・バレバレですよ
いや、この人ウルトラマンティガですから
いや、気づいたのは井ノ原だから・・・
わたしが、地球へ来た理由を、話しますね。協力してくれますか?
もちろんです!
あの・・・森田さんは・・・?
あいつもドラマの撮影押しててて帰りました。
抜けてきてくれたみたいです
あなたたちの団結力はほんとすごいですね
本題に、入りましょう・・・
イナンさん・・どうして忘れたフリなんかしたんですか
えっ?本当に忘れたフリしてたん?
えぇ・・・そうしないと巻き込むから・・・
でも、忘れたフリなんてできなかった・・
結果・・・・巻き込んでしまったから・・・・
そして・・・
はぁ~
よぉ、健!黄昏てんの?
・・・剛・・・
俺でよければ相談に乗るぜ?
ん・・・ありがとう
背後に黒い影があのねを気付かないまま・・・
剛は、かっこいいよね
えっ?俺が?なんで?
2回も僕らを助けてくれた。
1回目は、操られた僕を・・・2回目はついさっきの岡田・・・
すごいよね
別にすごくないよ。ただ、一生懸命なだけだ。助けたかっただけだ。
剛のその声が届いてるのすごいと思う・・・
どうしたんだよ・・・
ねぇ、剛・・・僕ね、イナンのことちゃんと守りたいんだ・・・
なのにできないんだ・・・
イナンが僕のことを忘れちゃってるから・・・
・・・・・
剛は、黙って聞いてくれている。
今の僕は、イナンを苦しめてる気がするから・・・
俺はそんなことないと思う
イナンさんを守れるのはお前しかいないって
でも、怖いんだ・・・本当にみんなを巻き込みそうで・・・
みんなって、俺ら?
最近になって時々・・・夢を見るんだ
・・みんなが死んじゃう夢・・・
もしかしたらイナンは・・・
・・・・・
そのことを、伝えるために地球に来たんじゃないかって・・・
イナンさんがここに来た理由はまだ、わからねぇけど、あの子を守れるのはお前だけだ。しっかりしろよ
本当に?そう思う?
当たり前だろ?お前はイナンさんが好きだからな
分かりやすいぐらい大好きだからな
ありがとう。やっぱり、剛が1番相談しやすいや
ったく、年下のくせにいきなり呼び捨てにするし・・・俺がいなきゃV6入らないって言うし・・
えへへ
まぁ、そのおかげで、こうして一緒にいるんだけどさ
強くなりたい・・・イナンを守れるくらい・・・
僕は、小さい声で呟いてみた。
ん?なんか言ったか?
なぁんてね・・なんでもないよ
・・・俺は今のままで充分だと思う・・・
えっ?そう?
・・にしてもさ・・
なんか暗くないか?
こんなに暗かった?まだ、昼間の2時だよ?
空がさーやばくね?やな空気・・・
すると・・・
フフフ
えっ?・・
どうしたんだよ健・・・
剛・・・ここから逃げよう・・
というか離れなきゃダメだ
僕はビクッとした・・・
僕にしか聞こえない声?
えっ?なんで?なに長野君みたいなこと言ってんの・・・
俺まだ撮影あるんだけど・・・
いいから・・・全速力で走るよ?
僕は剛の腕を掴み、無理矢理走り出した
えっ?ちょっと・
この気配近づいちゃダメだ・・・
さっきの・・・
岡田が操られてた時に感じた邪気と同じ気配を感じる・・・
(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ
ふたりとも息が上がっている・・・
当たり前だけど・・・
もういいだろ?
俺、怒られるから行くよ?
ごめんごめん。取材のおっちゃんの気配がして
はぁ?俺たちスクープされるようなことしたっけ?
例えば・・・BLだとか?
あはは違う違う~
さっきの会話だよ~
・・さっきのあの雰囲気は・・・
剛💦イナンの話は内緒だからね?恥ずかしいから💦
わかってるよ
じゃ、俺、もう行くから・・・
ありがとね、剛!またね!
あっ、そうだ健・・ひとついい忘れた
ん?なに?
お前は強くなる必要なんてねぇよ
そのままでいろよな
えっ?・・・うん・・・
まさか、さっきの聞こえてたんだ・・・
聞こえてたよ・・・・
ちゃんと・・・
そう言って去っていった
だけどまた、あの影が現れた・・・
まるで、僕だけを追いかけているかのように・・・・
それが、次の日まで続いた・・・・
そこにいるのは誰?
誰なの?
お前のはめてるネックレスが欲しい
これは渡せないよ
メンバーに、ばれないところで僕は、その「影」ってやつと戦った・・・
だったらお前の仲間がどうなってもかまわないのだな?
みんなには手を出さないで
・・どうしてこれを狙うの?
ただのネックレスでしょ?
おまえが、知る必要はない
ただ、渡して欲しいだけだ
お前は一体何者なんだよ!
フフフ・・・答えるのはまた今度にしようか・・・
後悔するだけだ・・・
後悔・・・?
僕が呟いた後ろに・・・
健君?
お、岡田・・・!Σ( ̄□ ̄;)
どうしたの?
どうしたの?
そのまま返すわ
いま、誰と話していたんや
えっ?あー「台詞だよ」
セ・リ・フ
そんな台詞あったっけ?
あれ?みんないたの?
いたの~?
じゃないよ・・健に言わなきゃならないことがあってさ・・・
えっ?なに?真剣な顔をしちゃって
・・言いにくいんだけど・・・
イナンさんのことで・・・
イナンがどうかしたの?また、具合いが悪くなったとか?
違うんだ。
落ち着いて聞けよ?
イナンさんは・・・
ん?
・イナンさんが坂本君に惚れちゃったみたいなんだ
ほら、イナンさん、健のこと忘れてるだろ?
その間、坂本君が、そばにいることが多くて・・・
えっ?イナンが坂本君に?
坂本君が、慰めたところうまくいっちゃったみたいなんだ
嘘でしょ?
だから・・・健・・イナンさんのこと・・・
諦めろって言うの?坂本君が、あのときに好きになるなって言ったのに・・・
せっかく再会したのに・・・
諦めろって言うのかよっ
・・・・
それとも僕とイナンが会っちゃいけない理由があるの?
なんか隠しているんじゃないの?
・・・・それは
みんなは僕とイナンを応援してくれるんじゃなかったの?
あのね・・・健君・・・
ダメだ岡田
井ノ原君は、岡田の口を押さえ・・・
ととにかくだ
これからは坂本君がイナンさんを守ってくれるから・・・
ふたりとも僕にケンカ売りたいの?💢
ケンカする気はないけど、イナンさんが望んだことだから・・・
許せ、健・・・
えっ?・・イナンが望んだことなの?
お前が嫌い・・・そう言ってた・・・
いのっち・いくらなんでもそれはいい過ぎじゃ・・・
・・・・僕は必要ないってこと?
・・・健・・・
・・・イナンは、僕のことだけ忘れちゃったわけだし・・・
そりゃあそばにいた坂本君の方が全然いいよね~
・・・・・・
坂本君男前だし・・・優しいし・・・大人だし・・・イナンにピッタリだよね
・・・健君・・・
そっかぁー・・選手交代ってやつだね
・・・・・
・・・・・
・・・わかった・・・
僕、坂本君の応援する・・・
坂本君とイナンがうまく行くように
なんて悲しそうに笑うんだ・・・
・・・・・・・・
じゃ、明日早いから今日はこれで、帰るね!
バイバイ
そういうと僕は走り去った。
健君!!
岡田!
・・・うまく笑えていたかな?
自信ないや・・・・
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夢主の親友ポジになったので全力で作品を盛り上げたいと思う
今世がまさかの(ある意味)王道夢小説の世界だったけど夢女子の一人として不満が満載なので総力を尽くして作品を盛り上げたいと思います 「夢主また屋上でボカロ歌ってんな」 ______ ある日、前世の記憶(限界夢女子時代)が蘇った主人公『親友』。そんな彼女が生活する今世はかつて自分が好きだった作品の"夢小説"の世界だった。 この世界を読んだ人が楽しめるよう盛り上げるべく立ち上がる親友。 夢小説あるあるな展開を作り上げたり、キャラクター達の口調を正したり、時には推しを眺めたりして、今日も彼女は夢主の隣で暗躍していた。 今日も波瀾万丈な夢小説生活が始まる。 ※この作品は、夢小説や夢小説作家の方々を批判するものではありません すでに投稿した文章を時折修正する可能性がございますが、内容には支障をきたさないようなるだけ注意させていただきます 夢小説あるあるをコメントしていただけるとありがたいです 作品内で使わせて頂く可能性があります 表紙は自作です
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。