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第5話

暗然。




「ただいまぁ.....。」




しんと静まった部屋に、
私は足を踏み入れた。



お母さんは看護師で、
お父さんは消防士。


そんな、
子供が憧れる仕事ランキングに入るような仕事をしていた親だったから、もちろん夜勤もあるし、とてもじゃないけど多忙だった。


だから、私は、看護師にも消防士にもなりたくなかった。


私は、大切な人との時間を大切にしたかったから。


別に、母さんと父さんのことが嫌いなわけじゃない。でも、昔からそれは変わらなかった。



そんなこともあって、私はおばあちゃん子だった。



でも、私が四年生だった年の夏に亡くなった。






その時から、、、だったかな。



昔から泣き虫で、引っ込み思案だったけど、より、塞ぐようになった。




おばあちゃんに手を合わせて、


一人で晩御飯を食べる。



それから課題をしていたら、


ピンポーーン。






時計を見ると、九時を少し回っていた。




あっ、もしかして.......





「よっ」



『あっ、遊くん‪w』


「まだ夜飯食べてないんだよなー」



『肉じゃが?』



「喜んで頂きます!」



『りょーかい』


そうすると、キッチンの方へ
遊くんがやってきた。


ネクタイを緩めると、
喉仏がちらっと見える。


ホントに29?


大人の色気と、
無邪気さを半分こしたような遊くんは、とてもずるい。


お父さんとは13歳離れてる。
めっちゃ離れてる。





「うわ、うまっ‪w」



『よかった笑
て、つまみ食いすんな笑』



「あっ、バレた?笑」



「あ、そーだ。
今日って兄ちゃん夜勤?」


『二人ともねー。だから一人。』


「ビジホとれなくてさっ、てかとってないから泊めてって?」


『あっ、いーよ。お父さんのベッドでいい?シーツとか変えとくから。』


「ありがとー🙏🙏🙏」



やばっ、二人っきりじゃん。←



恋愛感情とか、




そんなの有り得ないけど、






学校であった






嫌なことなんて、






すぐ吹き飛んだ。







例の、あのひとは、


今日学校に来なかった。



身内の不幸とか言ってたけど。


一生来なければいいのに。とか思っちゃいそうになったけど、





そりゃ明日になればくるんだろーな。





はぁ.......。




だめ。

今は、遊くんとの時間を大切にしよう。





それから遊くんは、ご飯を、私はアイスを食べて、私はお風呂に入った。




『お先ー』



「うん」




遊くんは、ノーパソを立ち上げていた。



『まだ仕事?』




「今、プロジェクトが立ち上がる途中でさ。」




『そうなんだ、頑張ってね!』




「ありがとー。」





それから、私はベッドに入った。




でも、





隣の部屋には遊くんがいると思うと、
どうしてもドキドキしてしまった。




二年ぶりくらい?




小さい時は、遊くんが
来ると、よく一緒に寝てたなぁ。




アレ普通に迷惑だよな......。


懐かしい気持ちと、
切ない気持ちと、
ドキドキが混じりあって、



変に胸が躍った。




ガチャッ





「遊くん.......?」




私は自分の枕を持って、

遊くんの部屋に行っていた。



私おかしいな。







遊くんは、
メガネをつけたまま、ぐっすり寝ていた。



私は、布団を掛け直してあげた。





それにしても、美形だな.....。




お父さんとお母さんは、
美男美女カップルってよく言われた、っておばあちゃんが言ってた。



おばあちゃんは、
化粧っ気がなくて、可愛い。って感じだったけどね。




「んん.............。」




このまま、







時が止まって欲しかった。






「良い子は寝る時間だろ。
早く寝ろ。」




ビクッ


『ごめん......。』




「一緒に寝たいのか?笑」




『ばっ......./////馬鹿じゃないの?!』




「はぁ?ムキになんなって笑
冗談に決まってるだろ.....な?」



『.............。』



「さぁさぁ寝んなって。」




『.............。』





何よ、遊くんのばか。




本気にしたらどーすんのよ。











結局、ほとんど一睡も出来なかった。

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シルクハット
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