第2話

私の執事の目黒くん①
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2020/12/12 06:23




私には目黒という執事がついている。

昔からずっと目黒って呼んでるから、目黒。 でも、よく少女漫画で見るようなキラキラした執事くんではない。

『お嬢様、お嬢様~?チッ。 』

「今舌打ちしたでしょ」

『なんだよ、起きてたのかよ。 (ボソッ)
おはようございます、お嬢様』「全部聞こえてるからね!?」





はぁ、

こんな感じで毎朝起こしてくる。

意地悪でなんにも王子様感のない執事だ。

容姿は整ってて背も高くてかっこいいけど。。。 私を追い出した後、 全くしょうがねえな。 とでも言うような

『いいから早く起きてください。』

今日も彼に布団をはがされてベッドから追い出される。

私を追い出した後、 全くしょうがねえな。 とでも言うような

顔をしてベッドを綺麗にしてる目黒。

いつもすいませんね !

しかも今日は休日なのに!

もう少しゆっくり寝かせてくれてもいいじゃん!?

お父様がいる前では、お嬢様。 お嬢様ってしてくるくせに目黒と二人っきりだとほんとに意地悪ばっかりしてくるし。 あ、今日もお父様とお母様出張だったんだった。

ふと思い出す。

てことは、、、今日は目黒と二人きりの日。

確実にいじめられるじゃない...!

ああもう誰か…。そんなことを思いながら朝ごはんを食べていると、

『お嬢様、っふ笑笑』

「なに笑ってるのよ!」『いや、ほっぺにジャムが笑』 「え、』不意にぐいっと顔を近づけた目黒が指でそっと私の

ほっぺを拭ってくれた。

「あ、、ありがとう、、 」

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