「んんっ、」びっくりして口を開いていたら隙間から水を流し込んで口移ししてくる。
「んっん、!」勢いにやられて薬を飲み込む私。
え、、、、今何が起きたの?一瞬でこんな乱暴に水の口移しなんてされたからさすがに混乱してる私。
『お前が…お嬢様がもたもたしているからですよ? (笑)』 「ちょいちょい執事なのか生意気なただの男の人なのかわからなくなるのやめて、 (笑)」
『うるせえな、いいから横になっとけ、』 私を寝かせてまた目黒は布団をかけてくれる。
まだドキドキしてるから私は顔を逸らして、目黒の優しさに甘えてお腹をさすってくれる彼に身を委ねていた。
気づけばお昼寝をしてしまっていて、 目黒は?と思って起きようとしたら、私の手を握ってお腹あたりに顔を突っ伏してる彼。
私に付きっきりで離れないでいてくれたの、 ? しかも力尽きてなんか寝ちゃってるし、 可愛いとこあるじゃん。
「よしよし」私は無防備に眠っている目黒の頬を撫でた。
『んん、お腹あっためとけよ、…… 』 「え、?寝言?(笑)」 ていうか寝言でも夢でも私の心配して
るわけ?
そんなの、そんなのもっと好きになっちゃうじゃん
「もう充分あったかいよ」
目黒の優しさと目黒の体温で生理痛も忘れるくらい飛んで心まであったかくなれた日でした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!