第37話

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2020/12/05 05:08
あんなにチヤホヤされちゃって鼻の下伸ばしちゃってさ。

私よりお金持ちの子も可愛い子も居るじゃん、 、、

目黒、私の執事嫌になったらそっちの子の執事に行っちゃうんだろうな、、、。

あーあ、やだ、むかつく。

「やだやだ大っ嫌い、」

ふにゅっとくまさんに抱きついてぽこぽこ背中を叩いて八つ当たりしてる。

(痛い、!痛いよーう!)

くまさんを叩く度に背後からそんな声が聞こえてくる。 はあ、、、目黒でしょ?

「 部屋入るならノックくらいしてよ!」

そう言いながらくるっと振り返ると思ったよりも近くに目黒の顔があってドキッとする。

「はっ、、、!」

『かっこいい、って思った?』

私に迫ってきてぎゅっと抱きよせてくる。

「思ってないし、バカなの?」

『じゃあなんで顔赤いの?てかお前、泣いてんの?」 あ、やば、、、そうだった。

私のほっぺに付いた涙を指で拭いてくれる日黒。

「嫌い、やめて、」

『ほんとに嫌い?あ、 もしかして。本当はヤキモチ妬いてた?嫌だった?」

にやにやしながら私の顔を覗き込んでくる。

悔しい、全部いつも見破られてなんでも私の事わかっちゃってどんなに隠してもバレる。

「ん、やだ、」覗かれるのが嫌で反対側に顔を逸らすけどそんなことしてもついてくる。

『ヘー、、可愛い。 』

バサッとその場に押し倒してきて上に乗ってくる目黒。

「な、に、!』私の両手に手を重ねて握ってくる。

『ヤキモチ、お前でも妬くんだな、』

楽しそうに悪そうに笑って私を見下ろしてくる。

『じゃあ俺が他の女とキスしたら嫌?」

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