僕はチョン・ジョングク
BTSの末っ子で「黄金マンネ」と
呼ばれている
最近、アルバムを出して仕事も増えて
順調だった。
そう、最近までは…。
ーある日ー
「反日野郎は消えろ」
「気持ち悪い、日本来るな」
そこにはなんと、たくさんの
アンチコメントが載ったメールが届いていた。
メールの最後には
『死ね、チョン・ジョングク』と書かれている。
もちろん、事務所に言おうとした。
でも、こんなに仕事が増えてきたのに、
アンチコメントの1つで
もっと忙しくしたくないと思い、気にしなかった。
しかし、これだけではなかった。
メールは毎日来るようになり、
そのコメントはどんどん増えていく。
メールの最後には、
1回目と同じコメントが書かれている。
でも、今日は違った。
それは、『自殺しろ』だった。
その時の僕はコンサートで少し失敗して
落ち込んでいた心に最後のとどめを刺した。
僕は…死ぬんだ。
失敗した時、メンバーのみんなは
『大丈夫、気にしないで!』とか
言ってくれたけど、本当は
『なんだよ、失敗しやがって』
とか思っているんだろう。
僕は、メンバーに迷惑をかけている。
ダンスは出来ないし、
歌も出来ない『迷惑野郎』なんだ。
もう、自殺するんだ。
ー屋上ー
天気がいい。
僕はこんな日に死ぬのか。
そう思い下を見た時、
僕はすごく怖くなった。
高い、ものすごく高い…
こんな所から飛び降りたら、
頭を思いっきり打ち即死だろう。
考えるとさらに怖くなった。
誰だろう、見たことがない子だ。
いや、聞いといて『そっか』ってなんだよ。
まあ、もう死ぬからいいか。
ど、どうしよう…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。