第13話

監視
1,742
2020/07/27 09:02
大澤駿弥
大澤駿弥
よし!ここかぁ



大澤はFBIの新人、まだ入って1ヶ月しか経ってないが特別な任務を任された



あるスパイチームの監視

1週間監視し、状況を随時報告せよ


これが初めての大きな任務だ
大澤駿弥
大澤駿弥
スパイチームなんてかっこいいなぁ✨
憧れてたんだよなー
大澤駿弥
大澤駿弥
どんな人達なのか楽しみだ!!





ワクワクしながらFBIの先輩に教えてもらった通りに建物内へ進んでいく
大澤駿弥
大澤駿弥
うわー、こんな地下にあるってだけでテンションあがるー!!






重そうな扉が目に入る


大澤駿弥
大澤駿弥
(確か、ここに入ればいいんだよな…)



ガチャ
大澤駿弥
大澤駿弥
失礼しまー……




ビュンッ




風を切るよな音がすぐ近くで聞こえた
大澤駿弥
大澤駿弥
…え?



ドンッ!
大澤駿弥
大澤駿弥
…っう!




ハッとすると自分が勢いよく膝から崩れたことに気づく
大澤駿弥
大澤駿弥
(な、何が起こったんだ…?)




一瞬の出来事に混乱する
大澤駿弥
大澤駿弥
い、痛い…




勢いよく地面についた膝と押さえられている肩に痛みが走る




カチャ



銃をひく音にハッと前を向く




鋭く、光のない目をした男がこちらに銃口を向けている
川尻蓮
川尻蓮
…どちら様?



大澤は先輩から言われた言葉を思い出した
FBI先輩
FBI先輩
あいつらは目的の為なら、簡単に人をも殺す奴らだ。気をつけろよ…



背筋がゾクッとする
鶴房汐恩
鶴房汐恩
…なぁ、早く答えてくんない?



肩を押さえつける男が口を開く
大澤駿弥
大澤駿弥
ぼ、僕はFBIの大澤駿弥と言います…
鶴房汐恩
鶴房汐恩
FBI…




男が大澤のポケットからカードを抜きとる



大澤駿弥
大澤駿弥
あっ!FBIカード!



パシュッ



男がカードを投げ、大量のパソコンの前に座る男がノールックでキャッチする


木全翔也
木全翔也
FBIねぇ…


パソコンの男が見たこともない速さでパソコンを打ち込む



木全翔也
木全翔也
FBIナンバー「1005846952」大澤駿弥…
木全翔也
木全翔也
嘘はついてないみたいだね
木全翔也
木全翔也
1ヶ月前に入ったばかり…ここに来たのは監視の任務ため
川尻蓮
川尻蓮
監視ねぇ…
白岩瑠姫
白岩瑠姫
様子をみる限り、俺らのこと何も知らないみたいだね
佐藤景瑚
佐藤景瑚
知ってたら俺らに近寄ろうともしないでしょ笑
他のFBIの奴らみたいに
河野純喜
河野純喜
災難やったなぁ笑 膝いたそ〜笑
大平祥生
大平祥生
来る前に言っといてくれたら、ここまで手荒な真似しなかったのに〜笑
豆原一成
豆原一成
侵入者だと思いましたもん笑
與那城奨
與那城奨
まぁ、でも、FBIでもなきゃここまで入ることも出来ないだろうね
大澤駿弥
大澤駿弥
あ、あの…?
川西拓実
川西拓実
汐恩そろそろ離してあげなよ笑
鶴房汐恩
鶴房汐恩
あ、わりぃ
金城碧海
金城碧海
でも、急に監視なんて気分悪いな
木全翔也
木全翔也
FBIも俺らの狂い方にそろそろやばいと思ったんじゃない?笑
鶴房汐恩
鶴房汐恩
はっ笑 俺らを狂わせたのは誰だよ…
大澤駿弥
大澤駿弥
あ、あの…!僕はただ、1週間ここにいて状況を報告しろと命令されてて
與那城奨
與那城奨
先輩達は俺らについて何も教えてくれなかったの?
大澤駿弥
大澤駿弥
…?はい
川尻蓮
川尻蓮
まぁ、君に非はないみたいだし。適当に1週間過ごして帰りなー




彼らのことは何も知らない。


ただ、止まらない身体の震えを止めるのに必死だった…




白岩瑠姫
白岩瑠姫
気が向いたら教えてあげるよ。俺らのこと
白岩瑠姫
白岩瑠姫
俺らがなんでスパイなんてしてるのか、なんでFBIと関わりがあるのか
佐藤景瑚
佐藤景瑚
変な真似だけはしないでね?
木全翔也
木全翔也
俺ら、殺しちゃうかもしれないから

綺麗な顔でニヤッと笑う
與那城奨
與那城奨
こらこら笑 脅さないの
木全翔也
木全翔也
冗談だよ笑 ごめんね
大平祥生
大平祥生
なかなか無いお客さんだし、もてなすよ笑
豆原一成
豆原一成
部屋は沢山余ってるから自由に使ってー
大澤駿弥
大澤駿弥
は、はい!




不安しかない監視生活が始まる






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