無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第20話

# 20
あー寒 って言いながら靴を脱いでいる玲於。


彼女だったら、この光景をいつまでも


見られるんだろうな。
佐野玲於
早く作って。
まじ、死ぬから。
あなた

はいはい。

キッチンに立つ。


いつぶりだろう。


最近は、外食ばかりで自炊することは


減ってきていた。
佐野玲於
くしゅっ…!
どこからか、可愛げなくしゃみが聞こえてきた。
あなた

玲於?

佐野玲於
なに…
あなた

大丈夫?
風邪ひいたんじゃない?

佐野玲於
引いてない。
早く作れ。
ソファに横たわる玲於。


えらいのかな…


こんな、弱々しい玲於は初めてだ。
あなた

はい…!
出来たよ!

佐野玲於
やっと食える…
相当お腹が減っていたのか獲物が餌に食いつくようにオムライスをつつく。
あなた

ど?

佐野玲於
うん、うまい。
あなた

よかった

佐野玲於
お前、料理出来んだな。
なんか、予想のこれっぽっちもしてなかったみたいな


顔で見てくるし
あなた

できますけど。

佐野玲於
いいんじゃね。
あなた

え?

今、玲於私のこと褒めてくれた…?


いいんじゃね


って、玲於なりに不器用だけど


私に伝えてくれたよね…
私の心はいつも以上に高鳴る。
佐野玲於
ごちそうさま。
ちゃんと食器を流しに持っていく。
あなた

洗っておくから玲於は寝ていいよ。

佐野玲於
洗うからいい。
私がやる って言っても聞かないから


玲於の言う通りにした。


お皿洗っててもかっこいい玲於。


私、凄い幸せだな。
佐野玲於
見てんじゃねぇ。
あなた

あ!ごめん…

佐野玲於
よし。
お皿洗いを終えてまくり上げていた袖を戻す。


寒っ… って。
あなた

玲於風邪ひかないようにね?

佐野玲於
お前と一緒にするな
あなた

じゃ、私は帰るから!

玲於の家に入れたことだけでも十分幸せなのに
佐野玲於
泊まってかねえの?
玲於の口から思わぬ発言。
あなた

は…?

佐野玲於
もう、こんな時間だし危ないだろ
あなた

いや、でも…

佐野玲於
大丈夫だ、誰もお前なんか襲わねぇよ。
カッチーン。
あなた

あっそうですかっっ!!
べ、別に?
そんなこと思ってませんけどっっ!

カバンを床にドンッと置いた。
佐野玲於
吠えんなって。
近所迷惑
あなた

吠えてないし!

お風呂貸してもらって玲於でいう小さい服を貸してもらったけど


私にしちゃ、普通に大きくて…
あなた

デカいんだけど。

佐野玲於
なんだろうな…
玲於は私を見て呟いた。
あなた

なに

佐野玲於
普通さ、こういうのって
女がダボったもの着てさドキッて
するもんじゃない?
あなた

あ ー。あるね、そういうの。

佐野玲於
全く起こらないだけど。
どうした…?
あなた

知らないし…!

ほんとうざい笑


それ、心の中に閉まっておけないかな。


全部全部、思ったこと口に出しちゃうんだから!
佐野玲於
ベッドいいよ
あなた

玲於は?

佐野玲於
俺はソファ。
あなた

だめ。

佐野玲於
は?
あなた

私がソファ。

佐野玲於
俺がいいって言ってるんだから
有難く思ってベッド使えよな。
あなた

使わない。

佐野玲於
おまっ…
意味わかんねぇ笑
あなた

玲於は、ベッドなの!

玲於の背中を両手で押して寝室に連れていく。
佐野玲於
おぉ、積極的。
もしや…
あなた

ちがうから。

佐野玲於
いいのかよ
あなた

私慣れてるし…

佐野玲於
わかった。
悪いな。
あなた

いいよ、大丈夫。

おやすみ って言って私はソファに寝転んだ。


ドッキドキな1日だったけど凄い楽しかった。


明日はやっと…!


玲於を思う気持ちは大きくなって


張り裂けそう。
その日は、眠くって一瞬で眠りについた。
あなた

んん…

目が覚めたのは太陽の光…


そして


いい香り。
ムクっと起き上がると


昨日まではかけてなかったちょっと分厚い布団。
あなた

れお…?

佐野玲於
なに
ちょっと赤い顔で料理をしている。
あなた

朝食!?

佐野玲於
そう。
あなた

久しぶりに食べるよ!
こんな豪華な朝食。

そっか って笑う玲於。


なんか、今日おかしいな。
手を合わせて食べる。


これ、本当に玲於が作ったのか と疑うような美味しさ。
あなた

大丈夫?玲於。
今日買い物の日!

佐野玲於
あー。
知ってる…
あなた

ん、そっか。

私は一旦、着替えに家に帰る。


それから合流しうという話。
佐野玲於
あなた

うん!

じゃって手を振って出てきた。
家に帰ってタンスから服を引っ張り出して


ミニファッションショーの始まり。


せっかくの玲於とのデート…!


って思ってるのは私だけで玲於はただの友達と


買い物行くってだけ。


それでも私はいい。


玲於が隣で笑ってくれているだけで笑顔になれるから。
もう、秋だから秋らしい色などを入れていこう。


メイクもオレンジ系にまとめた。
あなた

よし!完璧。

メイクは人並み以上に練習してきた。


理由はハッキリしてない。


けど、みんなより上手くなりたい。


って思った。


そしたら、玲於にも振り向いてもらえるかもって


必死に頑張ってきた。
服は、チェックのタイトスカートに


上は生地薄目の白いトップス。


頭にはベレー帽を被って気合をいれた。
玄関の鏡で私の全身が映る。
あなた

よし…

ドアに手をかけて駅に向かった。
駅はいつも以上に混んでいて玲於を見つけるのには結構大変な状態。
あなた

どこ!

見渡しても見えるのは人ばかり。


私、絶対玲於見つけるのには自信あるのに。


こういう時に発揮できないんだから。
~♪
着信 : 玲於
あなた

もしもし!

佐野玲於
お前、どこいんだよ。
あなた

あ、えっと…

佐野玲於
今日人多すぎ。
ちょっと不機嫌…
あなた

私今、駅の手前のコンビニの前に…

佐野玲於
どこだよ…
あなた

あ、だから駅前のコンビニ…!

佐野玲於
わかっ…ねっ…
ちょっと電波が悪くなった。


玲於の声も途切れて聞こえる。
あなた

ちょっと!玲於!?

そう呼び掛けたけどやっぱ出なくて。
あなた

どうしよ…

携帯を握りしめたとき。
佐野玲於
いた
後ろから私の好きな声。


低いトーンでドキドキさせるあの落ち着く声。
あなた

玲於…

ニコって笑っている玲於。


よかった。


会えた…
あなた

会えないかと思った…!

佐野玲於
馬鹿じゃねぇの。
行くぞ って言った玲於の後ろ姿に私はついていく。
すると玲於は立ち止まった。
佐野玲於
何回言わせる…?
あなた

何が?

佐野玲於
お前の立ち位置は俺の横。
あなた

ごめん

玲於の横に移動した。
佐野玲於
ペットが横にいなきゃ
安心できないってやつあるだろ。
そういうこと。
あなた

ふ ~ ん。

佐野玲於
…んだよ。
あなた

なら、私は飼い主さんが隣にいないと
安心できないってやつだね!

玲於はちょっと驚いた顔。


あ、変な事言った…
佐野玲於
っはは!
あなた

ちょっと笑わないでよ

佐野玲於
お前、ほんとドMすぎて笑える。
あなた

いやいや!
玲於がドSすぎるだけだよ。

佐野玲於
俺は別ドSなんかじゃねぇ笑
お前だけにドSなんだよ。
あなた

な、何それっ!
なんで私だけなの。

いじりがいがある って言う。


いや、私すっごい嬉しい。


私だけってことは、私だけに見せてくれている


玲於の姿があるってことだよね…!


そんなの、どんどんして欲しい。
佐野玲於
よし、着いた。
あなた

おっ!

玲於の目はキラキラ輝いていて──────
佐野玲於
こんにちは
店長
お!
玲於、久しぶり!
佐野玲於
久しぶりです。
店長
そちらは彼女サン?
あなた

いえい…

玲於は私の肩を引き寄せた。


頭は真っ白。
佐野玲於
そうです。
あなた

え、ちょ、玲於…!?

店長
やっとかお前 ~!
店長サンは玲於の肩をバシッと叩く。


すると玲於はニコニコして可愛い…
けど、付き合ってないよ!
店長
彼女サン、玲於のことよろしくね!
玲於の彼女に見られただけでも嬉しいのに。


玲於に肩引き寄せられて、そうです って


言って貰えたんだもん。


けど、なにかわけアリだ。
あなた

はい!

玲於の彼女を演じて元気よく返事をした。
店長
ゆっくりしてってね。
あなた

ありがとうございます

頭を下げて店長は戻っていった。
佐野玲於
お前、気合い入りすぎ笑
あなた

何が?

佐野玲於
いや?
あなた

なによ

佐野玲於
いいんじゃね?
そういうとこ。
俺は嫌いじゃねぇよ。
と言い残すと服を見に行っちゃった…
あなた

嫌いじゃねぇよ…
…やば/////

心の中永遠リピートされる。


わあ…


私、今日ついてるかも。
一通り服を見て買うものは買った。


玲於にお礼ということで1着買ってもらった。


これ、着れない…


もったいない…
佐野玲於
有難く使えよ。
といって不器用に渡された紙袋。
ありがとう!大切に使うね。


そう言って貰おうとしたとき。
あなた

あり…

玲於が私に倒れかかってきた。
あなた

玲於…!?

顔は真っ赤で触るとすごい熱…
あなた

玲於!
しっかりして…!

何度も呼びかけても、目を開けない。


死んじゃうの…?


やだよ。
大丈夫ですか!?
私に声をかけてくれた通行人の人。


ビジネスマンみたい。


片手にキャリーケースを転がしてできる女って


このことを表すんだと感じた。
あなた

はい…ちょっと…

玲於…?
あなた

え…?

玲於じゃん!
ちょっと!しっかりして、
通行人の人はただの通行人じゃない。


玲於と関わりのある人。
あなた

知り合いですか…?

知り合いもなにも。
私達、付き合ってるわよ!
ちょっとどいて!
無理やりどかされた私。


しっかりして って玲於の顔を見つめる女性。


玲於…?


どういうこと…?
貴方、玲於のことどう思ってるか
知らないけど玲於は諦めな?
絶対、付き合うとか出来ないよ?
叶わない恋なの。
あなた

ご…めんなさい…

玲於はその女性につれてかれた。
あなた

うぅ…

玲於なんで嘘つくの…


彼女作らないって言ったじゃん…


だから、誰とも付き合ってないって。
なんだ…


ついてるとか思っちゃったし…


全くついてなんかいない。


私一人で勝手に盛りあがって。


勝手に気合いなんかいれてさ。


ほんと、馬鹿みたい。
一人寒い夜道を歩いて家に向かう。














お待たせしました💦

やっと、書き上げました…!