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第30話

# 29
2時間のお話は終わってみんな解散となった。
ちか
タメになったよね。
あなた

そうだね

風はヒューヒューと鳴り吹く。


それを聞く度、もう冬ってことを実感させられる。


玲於とちかこ サン は二人で話していた。


誰にも聞こえないような小さな声で。
ちか
あなたの手暖か!
ちか の声でビックリ…


私の手を握って目をまん丸にするちか。
あなた

私、手だけは暖かいのね笑

ちか
私、めっちゃ冷え性で氷みたいなの笑
確かに。


ちか の手ほんとに冷たい。


こういうのを玲於は期待してたんだろうな。
あなた

冷たい

ちか
でも、心はあったかいよ!
あなた

知ってるよ

ちか
もうっ!
あなたすき。
私の左腕が暖かくなる。
あなた

私もすきだよ

いつからだろう、


ちょっと、ちか が怖く感じてしまう


ちか は玲於がすき。


てか、前好きってお互い言い合ってたし…


もう付き合ってたりして。
あなた

ちか はさ玲於のどこが好きなの?

ちか
なに急に。
あなた

気になった

ちか
ん ~ 。
いっぱいあるから3つにまとめる
あなた

おぉ笑

ちか
一つ目。
誰にでも優しいところ。
あなた

なるほど

確かに、玲於は優しい。


人が困ってたらすぐ助けに行って


頭下げてもらってるのをよく見たから。
ちか
笑顔が素敵。
ちか
3つ目は…
私は息を飲んだ。


なんて言うんだろ。
あなた

3つ目は…?

ちか
秘密!
あなた

え!

そのうち分かるから ~ 。って



1人スキップして進んでしまう。
あなた

ちょっと、ちか ~ !

へへへ ~ って言って私の言うこと


なんて聞こうともしない。
沢山、話して。


沢山、笑って。


沢山、楽しかった思い出が増えた。
あなた

ありがとう!

ちか
うん!次は2人で行こうね。
あなた

うん!

じゃ!って別れた分かれ道。
やっぱ、手は暖かくても真は凍るなって感じる。


自分の手と手を擦って暖かくなる。


これは人との関係も手の摩擦で表されるのかな…


人と人が助け合ってそれは


いずれ暖かい気持ちになれるし


人との繋がりをよく知れることに


繋がっていくっていうこと。
あなた

寒いっ…

口からは白い息。


マフラーに顔を埋めて身震いをした。
そのとき













佐野玲於
カイロみっけ。














聞こえた瞬間、やっぱり胸は高鳴るの。


すぐ、あのヒトだって。


わかったんだ。
振り向くと暖かそうなマフラーしてる玲於が立っていた。
あなた

玲於

佐野玲於
カイロ頂戴。
近づいてきて玲於は両手を私に差し出した。
あなた

ありません ~ 。

手を後ろに引っ込めた。
佐野玲於
寒い
あなた

私もだよ

佐野玲於
カイロ
あなた

私はカイロじゃない

佐野玲於
ちょっとだけ!
ギュッてさせてよ。
ギュッ…?


どういうこと…?


私の手を握るって事…?


あああああああ。


頭パンクしそう。


一気に空気満タンだよ。
一瞬だけね って言って私の手を差し出した。
そしたら、手だけじゃなくて身体ごと玲於に


預けられていた。
あなた

え…ちょ、玲於?

佐野玲於
やっぱあったけぇ ~ 。
私の事全身カイロだとか思ってんだ。


この悪ガキ。


ソルトボーイ
あなた

もうっ、一瞬過ぎてるよ?

笑って言った。
佐野玲於
誰が一瞬って言った?
俺は ちょっと としか言ってない。
私を抱き締める力がちょっと強まる。
あなた

もうっ

佐野玲於
もうっ
あなた

真似しないで

佐野玲於
ぶりっ子は嫌いだよ ~ 。
あなた

ぶりっ子じゃないから。

佐野玲於
よし…
私から離れていく。


その感覚が私を寂しくさせて苦しくなる。


さっきまで耳元で聞こえていた玲於の声が


急に遠ざかって聞こえるんだから。
あなた

玲於…?

佐野玲於
ん。
あなた

すき

佐野玲於
は?
言っちゃった…


でも、伝えたい って思ったし…


したことは間違ってない 。


そう思った。
あなた

だから、す…

佐野玲於
意味わかんねぇ…
あなた

え?

佐野玲於
亜嵐クンはどうなるんだよ。
俺に好きって言っても亜嵐クンは?
亜嵐クンと付き合ってんだろ?
最後までまちゃんとしろよ…
そういうの…
こんなこと言われたの初めて。


玲於に。


私の頭の中は真っ白になって考えることすら


出来ない。
佐野玲於
そういうの無理…
じゃ。 って帰っていった。
あなた

まって…?
れぉ…?

呼び止めても振り向くことなく歩く玲於。
だって、玲於私のこと好きって言ったじゃん。


なのになんで そういうの無理 なの…?


意味わかんないのはこっちだよ…
あなた

なんでっ…?

目から冷たい涙が零れる。
やっと、玲於とも楽しく


やっていけそうな気がしたのに…


また巻き戻しじゃん…
重い足を上げて家に向かう。
あなた

はぁ…

すると


白い光が私の前を落ちてった。
あなた

あ…

空を見上げるとそれはいくつもの白い光で


この街を白く染めようとしている。
あなた

初雪…

なんか、タイミングバッチリじゃん…


失恋を超えた失恋の日に初雪なんて。
携帯を取り出してカメラに収める。













パシャ…

















私、今撮った…?
私の携帯じゃない方からシャッターの音。
白濱 亜嵐
バレた?
携帯を顔の前にしてカメラを向けている亜嵐クン。
あなた

亜嵐クン…

私、ほんと自分勝手。


今すごく亜嵐クンに抱き締めて欲しいって思ってる。
白濱 亜嵐
泣いてんの?
こんな初雪の日に ~ !
おいで って両手に大きめな袋を持って広げてくれる。


私は思わず走り出して亜嵐クンの胸に飛び込む。
あなた

うぅっ…

白濱 亜嵐
なに、また失恋…?
あなた

うぅっ…

白濱 亜嵐
失恋嫌でしょ。
あなた

うん…

白濱 亜嵐
だから、俺だけにしなって。
そしたら苦しくもないし嫌じゃない。
亜嵐クン…
白濱 亜嵐
俺だけになってくれないの…?
そういう亜嵐クンの声はどこか寂しそうで悲しそう。


今の私の耳はそう聞こえるのかな…
あなた

うん…

白濱 亜嵐
え?
あなた

ごめんね、ほんと。

白濱 亜嵐
振られちゃったか…
あなた

違うの。
私、亜嵐クン大好きだよ。

白濱 亜嵐
俺だけになってくれるの?
あなた

もちろん…

白濱 亜嵐
ありがと。
私を包む腕は強まる。


さっきの玲於のハグとは違う…
白濱 亜嵐
送ってく。
あなた

うん…

私の手を握った。


そして、ニコって笑った。


あ、好きだな


この笑顔。
あなた

どこか遊び行こ

白濱 亜嵐
どこ行く?
あなた

亜嵐クンの好きなところ…

白濱 亜嵐
水族館
あなた

亜嵐クン水族館好きなの!笑

白濱 亜嵐
うん…
好きかな。
あなた

なら、行こうね。

白濱 亜嵐
楽しみにしてる。
さっきまで冷えきっていた私の心と身体は


亜嵐クンによって暖かくなっていった。
家に着くと
あなた

ありがとう

白濱 亜嵐
うん、大丈夫。
ちゃんと布団かぶって寝ろよ ~?
あなた

子供じゃないんだから。

白濱 亜嵐
わかった笑
これ。はい…
渡されたの一枚のチケット。
あなた

これ、水族館!

白濱 亜嵐
そうなんだ笑
俺も今日あなたを誘おうとしてた
頭の後ろをかいて照れてる。
あなた

そうなんだ…!
ありがとう!

白濱 亜嵐
うん笑
あ、あとこれ…
大きめな袋。


これってあのブランド…!
あなた

これ、高いんじゃ…!

白濱 亜嵐
ま、まぁね…
俺とお揃いだから。
あなた

ほんとありがとう!

嬉しかった。


亜嵐クンから貰った初めてのプレゼント。


やっぱ、亜嵐クンはセンスある。


私の大好きなブランドだし


だいすきな服の種類。
白濱 亜嵐
水族館明日だから!
ちゃんと可愛くしてきてよ?
あなた

わかった!

またね って片手を振って


私も振り返す。


そしたら、次は両手を大きく振る。


もう、可愛い。
あなた

大好きだよ!

歩いていた亜嵐クンは急に止まって下を見てる。


ん?


どうした?
くるっと振り返って私の方へ歩いてくる。



いや、走ってる。
あなた

なになに!

足の速い亜嵐クンは一瞬で私の目の前に到着。
白濱 亜嵐
そんなこと今言っちゃ駄目でしょ。
あなた

え、

白濱 亜嵐
今、夜だよ?
あなた

そ、そうだけど…

白濱 亜嵐
わかんないの?
あなた

わかる…

白濱 亜嵐
あぁもうっ!
今日は我慢する。
次は覚えといてな?
急にドS亜嵐クン降臨。


悪くない…!


見下ろされる感じがたまんない…
あなた

ちょっと…/////

白濱 亜嵐
ふはっ!
じゃーね!
次こそは走って帰っていった。
覚えといて って…


私、初めてだからわかんないよ。


そういうの。


そんなことより!


明日楽しもう。


亜嵐クンとなら仲良くやっていけそう。