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第24話

# 23
玲於side
目を開けた時、ここは懐かしい天井。
佐野玲於
ん…?
町田 ちかこ
あ、玲於!
大丈夫!?
なんで ちか がいるんだ…!?


ちか とは俺の元カノ。


もう、とっくに別れてしばらく会ってもなかった。


俺はあなたと買い物に来てて…


あ、俺熱出したんだっけ…
佐野玲於
なんでいんの。
町田 ちかこ
拾ってもらっといて何言ってんの。
拾った…?


なんで ちか なんだ…、
あなたは、
佐野玲於
あなたは…?
町田 ちかこ
だれ?
あ、あの女の子?
ちか はキッチンで手を動かしながら言う。
町田 ちかこ
帰ってもらったわよ?
私が引き取るからって。
大変でしょ?こんな重たい男。
佐野玲於
まあ…
俺はソファに移動して時計を見ると


7時…
佐野玲於
俺、帰る。
町田 ちかこ
ちょ、ご飯食べていきなよ。
もう作ったから って見せてきたカレー。


懐かしい。
佐野玲於
さんきゅ…
ソファに座る。


目の前にカバンにかさばる袋を見つけた。


これって…


俺は勢いよく駆け寄ってカバンを退かした。
佐野玲於
これ…
町田 ちかこ
その女の子が落としていった。
てか、なんなの?あの子。
玲於浮気してんの?
佐野玲於
は?
俺たち付き合ってねぇけど。
町田 ちかこ
私は別れたつもりないから。
玲於とじゃなきゃ私やっていけない…
佐野玲於
お前…
アイツに言ったのか…!?
町田 ちかこ
もちろん。
付き合ってるからって。
そしたらすんごい顔してその袋
落としていったわ。
最悪だ。


あなた絶対勘違いしてる。
佐野玲於
ふざけんじゃねぇ。
ごめん、帰る。
カバンと袋を持って外に出た。
あいつの行くところ…


うっ…


頭痛てぇ。


まだ、完全治ってなかった…


くそっ…


こんな時に。
俺は一旦家に帰って一度寝た。


それから探そう。


手遅れではないはず。


アイツはどこにも行かない。
佐野玲於
うっ…
時計を見ると…


10時!?
いつの間にぐっすり寝てしまっていた。


身体も楽になっていて頭も痛くない。


よし…
上を着てマスクして玄関を開けて飛び出した。
佐野玲於
ったく…
どこ行ったんだよ…
探し始めて一時間。


寒さも冬並みになってきて────


信号に引っかかった。


あ…
佐野玲於
あなた…
目の前にはカフェから亜嵐クンと出てくるあなたの姿。
なんでいるんだ。


亜嵐クン…?


むかつく。


俺は今まで感じたことのないイライラを、感じた。
そこから二人は反対に別れて


あなたがこっち方面に歩いてくる。


ニコニコしやがって。


むかつく。
目の前の信号に止まって手をこする。


すると、目が合った。
佐野玲於
あなた…
そう叫ぼうとしたら逃げ出す。


有り得ねぇ。


アイツが足遅いことぐらい分かってんだ。おれは。
佐野玲於
おいっ…
捕まえた。
全くこっちを向こうとしないし態度が全く違う。
やっと、振り向いたかと思ったら
あなた

玲於彼女いるんだよね。

佐野玲於
え…
違う。


付き合ってなんかない。
佐野玲於
お前…どうして…
電話ぐらいしてくれればいいのに。
あなた

私、帰るね。

すぐ振り返って帰ろうとする。
止めようと思ったが足が動かない…


くそ…


動け。


ほんと最低だ。


怖くて動けない。
亜嵐クンと付き合うとかないよな…?


俺は…


あなたが…
~♪
着用 : 小森隼
佐野玲於
もしもし…
小森 隼
あ、玲於?
今から飲もうぜ ~ !
やっぱ、持つべきものは親友。


こういう時にいつも側に居てくれるのは隼だった。


どんなときも。


目の前に俺がいなくても絶対電話かけてくる。


どっかで見てるんじゃないかって


一瞬、怪しくなるほど。
佐野玲於
おう…!
隼に愚痴ってやる。


あなたが俺に反抗しやがったって。


あなたが無視したって。


あなたが…泣いてたって…。


俺は、あなたが好きなんだって。
隼と待ち合わせしていた店に来た。


隼はもう座っていて椅子から金髪の髪の毛が


伸びていた。
佐野玲於
よっ。
小森 隼
おお!玲於!
おつかれ!
佐野玲於
おう
俺は隼の、向かいの席に座った。
それからたわいもない会話で盛り上がって


いつもと変わらない隼と俺の会話。


その間に思わぬ壁が挟まるとは思ってなかった。
佐野玲於
俺さ、ずっとあなたが好きだったんだ。
小森 隼
だろうな ~!
知ってたよ。
佐野玲於
そっか。
その時、隼の携帯にLINEが入った。
隼が携帯に目を落とすと
小森 隼
え…?
驚いた顔して固まる。


LIVEでも当選したか?笑
佐野玲於
なんだよ。
小森 隼
いや…
俺に異様に隠したがる。


なんだよな。
佐野玲於
なに
小森 隼
玲於、傷つくから。
見せない。
携帯を隠すように自分の胸に閉まった。
佐野玲於
意味わかんねぇ笑
傷つかないから見せろって。
ヒュッと携帯を奪うと
小森 隼
ダメだっ…
佐野玲於
え…
LINEは亜嵐クンからで。


内容は









亜嵐「俺、あなたチャンと付き合うことになった。」










ごめん、理解できない。


は?


あなたが亜嵐クンと…?


意味わかんねぇ。
小森 隼
玲於、大丈夫?
あなた、やっぱり亜嵐クンの事好きだったんじゃねぇか。


あの二人はお似合いだと思う。


亜嵐クンはもうイケメンで性格も良くて


直すところないって。


あなたもあなたで美人だしかわいい。


馬鹿な所もあるけどそこが男は弱いっつーの。
佐野玲於
やべっ…
目から一筋の涙。
小森 隼
玲於、今日は好きなだけ
付き合ってあげるからね。
隼は俺の肩をポンっと叩いた。


あ ~ 。


こういう時に優しくすんなよな。


空気読めないヤツ。


でも、隼がいなかったらこの事も知れなかったし


今頃、好き好き って1人舞い上がってただろう。


よかった。


隼、さんきゅ。
佐野玲於
おう…
左手にあなたにあげた服の袋の紐をもつ力は


どんどん強くなった。
これは、もう要らねぇか。
隼が女だったらよかったのに。


隼を睨みつけた。
小森 隼
なに?
佐野玲於
何も。
小森 隼
失恋したからって俺を睨まないで。
あ ~ 。


今の取り消し。


こんな彼女嫌だ。
夢じゃないんだな。


失恋か。