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第36話

# 35
頼まれて…














信号が赤から青に変わって…























横断歩道を渡ってたら…





















向こう側から一台の車がもの凄い勢いで…!















あなた

…!!!

目が覚めた。


ここは…


病院…?
白濱 亜嵐
あなた…?
視線を下に向けると亜嵐クン…?
あなた

亜嵐クン。
どうし…

私に抱きついてきた。
白濱 亜嵐
よかった…
死ぬかと思った…
私、そんな迷惑かけてたみたいなの…?


頭には何か布が巻かれているような感覚。
白濱 亜嵐
あなたは、事故にあったんだ。
そう、告げられて頭は真っ白。
あなた

事故…?

白濱 亜嵐
車とぶつかって。
あなた

そう…なんだ…。

事故なんて絶対関わりないって思ってた。


そんな、私が…事故…?
白濱 亜嵐
頭大丈夫か?
あなた

あ、うん。
なんとか…ね笑

すると、亜嵐クンの口から
白濱 亜嵐
玲於…覚えてるか?
あなた

玲於…?















誰だろう─────















亜嵐クンの知り合い…かな。
あなた

…亜嵐クンの友達…?

そう答えたら亜嵐クンの顔は一気に変わった。


私、今変な事言った…?
白濱 亜嵐
覚えてない…?
あなた

ごめん…

悲しそうな顔しないでよ…


好きな人が悲しそうな顔すると


私まで…?


好きな人…
私は、その言葉にちょっと引っかかる。
白濱 亜嵐
あなたは、記憶障害があるらしい。
あなた

記憶障害…?

白濱 亜嵐
あぁ。
1部の記憶がなくなってしまう。
今、その状態だ。
私が記憶障害…?


何を忘れたの。


私は。


もしかして、亜嵐クンの言う " 玲於 " って人…?
あなた

うそ…

白濱 亜嵐
頭に結構強く刺激を受けたんだろ。
でも、無理して思い出そうとか
しなくて大丈夫だからな?
そうやって私の頭を撫でて 飲み物買ってくる って自販機に買いに行った。
残されたのは私だけで


あとは他の患者さん。


それと、小さい女の子と看護師さんが楽しく話してる。
看護師
もう寒くなってきたね。
雪も降ってるし!
女の子
私、いつになったらお外で遊べるの~?
看護師
もう少しだからね。頑張ろうね!
頑張ったらクリスマスプレゼントが
待ってるからね!
そう看護師さんから言われて やった ~!って


両手を上にあげて、病気なんてかかってない


かわいい普通の女の子に見える。


けど、辛いんだろうな。


いつからなんだろ。
パチッ…
女の子と目が合った。
女の子
ねぇねぇ ~!
あのお姉ちゃんだれ ~?
あなた

え!

看護師
あ、あのお姉ちゃんはね
昨日ここの病院に来たんだよ!
ねっ ってアイコンタクト。


だから はい って笑顔で女の子に返した。
女の子
大丈夫?
つぶらな瞳で私を心配してる…


かわいい…












心配…か。













あなた

大丈夫だよ!

女の子はベッドから降りて私のとこまで走ってくる。
女の子
お姉ちゃん、悲しい顔してるよ?
あなた

え?

女の子
悲しい顔。
そんなことないよ! って笑顔を見せた。


けど、やっぱ…


子供は正直らしい…
女の子
ううん!
悲しい顔してる!
私の布団をギュッと掴んで眉を垂れさせ見つめる。


私の気持ちを察した看護師さんは
看護師
は ~ い!美桜ちゃん!
お姉ちゃんも大変だからベッドに戻ろ!
と言ったら うん って戻ってった。
あの子の目には何が映ったんだろう。


私の心…


それは、どんな心してた…?
白濱 亜嵐
おまたせ ~!
あなた

あ、亜嵐クン!
ありがとう。

白濱 亜嵐
いいえ ~ 。
持ってきてくれたのはパックのオレンジジュース。
白濱 亜嵐
ごめん、これしかいいの無かった笑
あなた

全然、大丈夫だよ。

なにか私はオレンジジュースを見つめた。


う ~ ん…


あ!
あなた

見て…

亜嵐クンに見せたのは


【賞味期限 : 2019 . 12 . 24】
白濱 亜嵐
来週のイブだ
あなた

今年楽しみだね。

白濱 亜嵐
あぁ…
私もやっとボッチクリスマスから抜けられる。
白濱 亜嵐
お家でケーキ食べよ。
亜嵐クンの口から出た言葉は私からして意外だった。


亜嵐クンなら、もっとレストランとか


予約して大人な雰囲気の中楽しむって思ってた。
あなた

そうだね!
なら、私の家くる?

白濱 亜嵐
おう。
あなた

早く治さないと…!

そうして、面談時間は終わって窓の外も薄暗くなっている。


冬って時間短いな。


あっという間に過ぎちゃうんだもん。
女の子
お姉ちゃん…
あなた

あ、美桜…?チャンだっけ、

女の子
長谷川 美桜!
あなた

美桜チャンね。
よろしく!

女の子
うん!
美桜チャンは笑顔になって
女の子
お姉ちゃんは?
あなた

私は、牧村あなたです!

女の子
あなたお姉ちゃん!
お姉ちゃん って呼ばれるの初めてだな…


私、一人っ子で妹とか持ったことないし


なんか新鮮で嬉しい。
これがきっかけで美桜チャンとは随分仲良くなった。


毎日、お話して折り紙して…


普段の生活では味わうことの出来ない生活をしてる。
女の子
…できた!
と言って見せてきたのは
あなた

ハートじゃん!

女の子
可愛いでしょ ~!
あなた

かわいい!
私折り紙あんましたことないから
苦手だな!

女の子
美桜はね、ずっと折り紙してるの。
美桜チャンは折り紙を慎重に折りながら話す。
女の子
保育園行ったことないんだー。
あなた

美桜チャン今何歳?

女の子
7歳!
あなた

1年生だね。

女の子
ランドセル背負うんだよね!
そんな美桜チャンの顔は明るくなる。
女の子
だから、早く治して
ランドセル背負うんだー!
ずっと、病院に居たんだね…


お友達ともなかなか関われなくて折り紙してる


って看護師さんから聴いたことを思い出した。
あなた

うん…!
美桜チャンのランドセル姿
楽しみに待ってるね!

女の子
うん!
これはい!って渡してくれたのはハートの折り紙。
あなた

いいの?

女の子
うん!
いつもいるお兄ちゃんにあげてよ!!
あなた

亜嵐クンの事か…!

女の子
亜嵐クンって言うの?
あなた

そうだよ 。
亜嵐クン!
カッコイイでしょ。

女の子
美桜もかっこいいなーって思ってたよ!
あなたお姉ちゃんのお友達かなって!
あなた

…あ。
その亜嵐クンなんだけど
美桜チャンのお友達になってくれるよ!

そう言ったら美桜チャンの目は凄く輝いた。
女の子
おともだち…!?
あなた

うん!

女の子
嬉しいなぁ!ありがとう!
あなたお姉ちゃん!
大好き って私に抱き着く姿は可愛くて。
看護師
あ、美桜チャン!
検査の時間だからベッド戻ってね~!
美桜チャンの嫌いな検査の時間。


いつも、嫌だ って泣く声が聞こえてくる。


あ、泣いちゃうな って思ったら
女の子
は ~ い!
看護師
美桜チャン、今日元気だね!
女の子
あのね!
早く治してランドセル背負うんだぁ!
そしてね、あなたお姉ちゃんに見せるの!
だから、早く治すために美桜頑張るの!
かわいい。


もう、涙が出そう。
看護師
そっか ~!
いいお友達が出来たね!
女の子
うん!
お友達!
カーテンか閉められて


中からはちょっと笑い声が聞こえる。
あなた

私も頑張らないと…!

幼い子から人の大切さを学んだ。
亜嵐クンに美桜チャンと仲良くしてあげて!って


言おうと思って取り出した携帯。


そこには、何件もの電話の通知。


なんだろ…


開いてみると















【佐野玲於 : 不在着信 2件】














あなた

玲於…って亜嵐クンが言ってた…

私に何か用があったのかもしれない。


そう思って " 玲於くん " に電話をかけた。


佐野 っていうんだ。


どんな子なんだろう。














【佐野玲於 : 発信中…】
















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