そんな 顔 に 出てた …?
私 の 餃子 は パクッ と 玲於 の 口 の 中 に 入った 。
今日 、唯一 の 楽しみ だった 餃子 …
怒った 。
玲於 は 動揺 して 食べかけ の
餃子 が 半分 口 から 出ている 。
私 は 、無言 で ラーメン を 啜り始めた 。
上 を 見た時 玲於 の 箸 が 私 の 口 の 中 に
餃子 ごと 入っていた 。
これって …
さりげなく …
間接キス …
美味しいなんて 分からない 。
今 、餃子 の 味 なんて しない 。
頭 が 真っ白 に なって ソワソワしてる 。
見破られてるじゃん …
私 、こういう 経験 ないから どう 対処 していいか
分からない 。
今 、なんて …?
酔ってる 。
あ 、間違え … か …
かわいい
って 言ってくれたのは
ただ 、酔っていただけ 。
本気 に 思うわけが無い 。
ガタンッ
と
机 に 頭 を 伏せた 。
肩 を 叩いてみても 起きる気配 無し …
こういう時 どうするんだっけ …!
家 まで 送ってって
そして …
その後 、腕 引っ張られちゃって ~ !
って
なに 妄想 してんの 。
馬鹿馬鹿馬鹿 。
とりあえず 、お金 を 払って 外 に 出る 。
私 の すぐ 隣 に 肩 を 組んでいる 玲於 が いるの 。
私 、ドキドキ して 仕方ない …
自分 でも 分かるくらい バクバク …
絶対 、起きない 。
最悪 。
なんて言っても 寝顔 は かわいい …
そこが 憎めない 。
秋 に 近づく 夜風 が 今 の 私 には 居心地 が 良くて
私 の お酒 と 玲於 の せい でっ 火照った 顔 にはね 。
指さす 方 を 見ると 高級マンション …
うん
と
頷く 。
歩き出すと 玲於 の 体重 が 私 に 寄りかかって
とても 、歩きずらい 。
マンション の 管理人 サン に 事情 を 説明 して
部屋 の 鍵 を 開けてもらった 。
管理人 サン も
大変だね 。お疲れ 。
と 、みかんジュース を 渡してくれた 。
入ると 玲於 の 匂い 。
部屋 の 隅 から 隅 まで お洒落 。
ほんと に 服 が 好きって 伝わる 。
とりあえず 、ソファー に 寝かせ 水 を 持ってくる 。
ゴクッ と 飲む 時 の 喉仏 が 男らしくて ─────
バタッ と 横 に 倒れた 。
もう 、深い 夢 の 中 に 入っちゃった …
もう 、ファッション に 気 使ってる人 が
お風呂 入らないなんて 嫌だって 思わないの!?
床 に 置いた カバン を 拾い上げて
玄関 に 向かおうとすると
その一言 。
ちか
って 、私 の 友達 の!?
いやいや まさか …
ね …?
その一言 を 聞いた瞬間 、私 は 胸 が モヤッ と なった 。
ヤキモチ …!?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!