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第40話

# 39
事故から数日が経った今、前の生活と変わらず過ごしている。
会社の通勤帰宅。


お昼の時間でちかと一緒に食べることも。


何もかも変わらない生活。
けど、ひとつだけ私の中ではモヤがかかったような思い出が


ポツン…と浮かんでいる。


顔がモヤモヤしてて見えない。


あとちょっと…


で、見えそうなのに見えない。


そんな感じ。
あなた

明日、7時に入口ね!

玲於クンに亜嵐クンのクリスマスプレゼントを


買いについてきてもらう。
なんか、すっごい心が澄んでいる。


晴れやかで気持ちいい。
エレベーターを降りて部署に戻ると


ちかが私に話しかけてきた。
ちか
あなたって玲於クンとの
思い出忘れちゃったの?
あなた

玲於クン…との思い出…?

何言ってるんだろう。


ちかは。


私と玲於クンの思い出なんて…ない…よね…?
ちか
そっか。
なら、言うね。
あなた

うん?

ちか
私、玲於クンが好き。
あなた

そうなんだ

どこが寂しさが私の中では残った。


何が寂しいのかよく分からないけど…


なんか、嫌だな。


って思った。
ちか
だから、協力してくれないかな。
あなた

協力…?

ちか
私、頑張って玲於クンにアピールする!
だからあなたはそのサポートをして?
あなた

あ、うん…?
分かった。

ちか
ありがとう!
ちかの顔はさっきとは違う明るい顔になった。
協力って何すればいいんだろう。


あの二人がくっつくようにすればいいの?
白濱 亜嵐
なに、どうした?
丁度いいところに!
あなた

亜嵐クン!
あのさ、友達が好きな人いるのね。

白濱 亜嵐
突然だね。
あなた

それで、その子に協力して?って
言われたんだけどどういうこと?

白濱 亜嵐
単純にその子とその子の好きな子と
付き合えるまでなんか仕向けて欲しい的な?
あなた

なるほど…

白濱 亜嵐
なに、協力するの?
あなた

友達だし…

白濱 亜嵐
そっか。
程々にな?
私の頭にポンと手を置いてどっか行ってしまった。
私も流石に仕事覚えなきゃいけない。


だから、三階に行って玲於クンのいる所へ行った。
あなた

失礼します…?
あの、佐野さん見えますか?

近くの社員に聞いた。


そしたら、優しく答えてくれて
社員
あそこにいるよ?
あなた

あ、ありがとうございます!

社員
もしかしてあなたチャン…?
え、だれ。


私知り合いだっけ。


あ、記憶無くして忘れた?


いやいや、私大事なことは覚えてるから!


うん…


多分…
社員
やっぱり!?
めっちゃ可愛い!
あなた

へ…?

社員
この部署で有名なんだよ!
事故あった時もみんなめっちゃ心配でね
あなた

あ、ご迷惑おかけしました。

頭を下げると社員の人の声が聞こえなくなった。
不思議そうにあげると
佐野玲於
何してんの。
不意にも上から目線で一瞬、ドキッとしてしまった。
あなた

あ、、私プレゼンの資料のこと
何もわかってないなって…
だから教わりに…

佐野玲於
わかった。
ちょっと待ってて。
ふ ~ …


なんか、、一気に疲れた。


瞬間だったのに。


なんだろ。


このドキドキは。
あなた

玲於クン忙しいんだね。

社員
上の方の人材だからね。
センス大ありだし。
あなた

凄いね。

社員
ほんと、憧れちゃうよ!
あなた

頑張ってください!

社員
ありがとう!
あなたチャンから言われると
頑張れちゃ…!!!
佐野玲於
行こ。
社員さんの顔は一瞬、青ざめたけどその時は


あまり気にならなかった。
今は、さっきの玲於クンに対してのドキドキが治らない。
玲於クンについて行く。
佐野玲於
あなた、これ大事な企画だったんだよな。
あなた

まぁ…ね…

佐野玲於
だよな。
え、なんで玲於クンがしょんぼりするの?


私が事故に遭ったから…!!!
あなた

うっ…

頭がズキっとする。


奥の方から針で刺されたような痛みが走った。
佐野玲於
大丈夫か!?
私に駆け寄ってくれる玲於クン。
あなた

大丈夫 大丈夫!

痛みは治まって
佐野玲於
なんか痛かったら言えよ?
 


























やっぱおかしい…


私、おかしいよ。























あなた

うん…

亜嵐クンがいるのに。


いつもいつも亜嵐クンの事だけ考えてて


違う事に没頭してても必ず脳内に亜嵐クンはいた。


なのに…


今…



















玲於クンの事が頭でいっぱいなんだ。



























佐野玲於
置いてくぞ?
あなた

あ、うん!
ごめんね!

玲於クンの横に駆け寄る。


そうだ。


憧れに近いもの。


あの、社員さんも言ってたし…


憧れちゃうな って。
それだ。


きっと、それ。


私も憧れに近い存在で…


誤っても " 恋愛感情 " としては…見てない…
佐野玲於
俺いなくても出来るよな?
あなた

え、

玲於クンと二人でやるんじゃ。
佐野玲於
俺も一緒に付くけどメインはあなただから。
あなた

あ、そっか。笑
ごめん ごめん!

空き部屋に来て作業を開始する。
佐野玲於
この、商品の写真の説明が初め。
そして次は相手社の商品とのコラボで
どのような工夫があるのかの説明。
3つ目はどんな効果があるのかの説明。
あ ~ …


頭から一気にパンクした。


そんないっぺんに言われても無理だよ…!
あなた

ちょ…もう一度…

仕方ねぇな って笑うの。


私はメモ帳を取り出してメモる。
佐野玲於
1.この商品の説明
2.コラボの工夫
3.どのような効果があるのか
玲於クン早口でわかんない…
あなた

ごめん…もういち…

玲於クンが立ち上がって私に向かってくる。


あ、怒っちゃった…!


やばい…
持っているペンをぎゅっと握った。


そしたら、私の隣で私のメモ帳に書出す。
あなた

玲於クン…?

佐野玲於
追いつけてねぇからさ俺が書いた方が早い。
ちょっと若干、ディスられた感じ。


玲於クンが早口なのが悪いんだから…!


なんて、言えない。
けど、こんな近くで見たことないな…


鼻筋もピンって通って


顎のライン。


まつ毛の長さ。



















どこか見慣れた風景。




















佐野玲於
はい、書けた。
ペンと紙を差し出してきた。
あなた

ありがとう…!
ほんと、感謝です!

佐野玲於
いいよ。
じゃ、実践しよ って立ち上がる。
実際にやってみると意外とできていた。
佐野玲於
あなた、プレゼン特技にしたら?
あなた

意味わかんないから笑

佐野玲於
それぐらい、上手いってこと。
目をクシャッとして笑う顔。


私の胸を高鳴らせるの。
あなた

でも、ありがとう!

佐野玲於
ん ~ 。
頑張ろうな。
資料を両手でトントンして笑いかける。
あなた

うん…!

先行くわ って出て行ったあとにもう一度、玲於クンに書いてもらったメモを見返した。
あなた

子供みたい…!

パッと見子供が書いたみたいな字。


可愛い…
あなた

頑張ろ…!

メモを胸に当ててそう唱えた。


出来る。


玲於クンが一緒なんだから。
そう思うと、心はじんわり暖かくなる。