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第29話

# 28
熱も引いて翌日。
あなた

1日ぶりの出勤だ!

カレンダーの今日の日付を指でなぞった。
あなた

12月…か。

今日は12月1日。


もう、冬。
部屋も暖房のついていないところは


凄く寒くて私なら死んじゃいそう。
あなた

行ってきます

部屋を出て、職場に向かう。


なんか雪の降りそうな空だな。
すると
白濱 亜嵐
あなた!
どこからか私を呼ぶのは亜嵐クン。
あなた

亜嵐クン!

白濱 亜嵐
体調大丈夫?
あなた

うん、ばっちし。

手でおっけいマークを作って笑う。
白濱 亜嵐
よかった。
職場にあなたいないとつまんないから
あなた

そんなことないでしょ笑

亜嵐クンは私と違って顔も広いし皆から大人気。
誰からも好かれて私とはほんとに正反対。
白濱 亜嵐
あなたも意外と人気あるんだよ?
気づいてないでしょ。
あなた

え!?

白濱 亜嵐
やっぱりね。
ほんと困るんだよ。
俺のものなのにさ手出されちゃ…
そっか。


私、亜嵐クンの彼女なんだ…
なんて言っている間に職場についた
ちか
あなた ~ !
体調大丈夫!?
駆け寄ってきて私に聞いてきたちか。
あなた

うん!
大丈夫!

心配したんだよ って肩をばしばし叩いてくる。
ちか
今日、あるアーティストサンの
お話聞けるから!
今日の19時空けといてね!
あなた

わかった!
だれなの?
アーティストさんって。

ちか
ヘアメイクで世界飛び回ってる人らしい
あなた

それは、それは凄い人じゃん。

ちか
でしょ!
私、嬉しくって早くあなたにも
知らせたかったんだから!
あなた

ありがとう!

なんて言いながら仕事を始めた。


昨日の一日で溜め込んでいた仕事を


素早くやらないと…今日の商談に間に合わない…
あなた

よし…!

残り僅かになった資料の山。


あとすこし。
白濱 亜嵐
あなた!
このダンボール資料室に
持って行ってくれないか?
亜嵐クンの横にたつ2つのダンボール。


重ねたら余裕で行けそう。
あなた

わかりました!

よろしく って頼まれてダンボールを持つ。


意外と重くて…


前も微妙に見えるか見えないかぐらい。
細いドアを出て資料室に向かう。


途中途中、すれ違う人に


「大丈夫?」「持てる?」


って声掛けてくれる。
この会社の人達はほんと親切。
そう感心しながら到着、
あなた

よいしょっと…

ドスンと置いて腰を反る。
何が入ってんだ…
中身をチラッと覗くと…
あなた

これって…あの…
玲於のデザインじゃ…?

前、私が好きって言っていたあのデザインだった。
凄いじゃん。


感動だよ。
ガチャ
佐野玲於
あなたなにしてんの。
あなた

玲於…!

何も無かったような顔で入ってきた。
あなた

玲於、すごいよ…!
デザイン採用されてるよ!

玲於のデザインを両手に力を込めた。


そして、近づく。
佐野玲於
知ってるよ
あなた

よかったね。

佐野玲於
あぁ。
あなた

私、ほんとに大好きなんだ。
玲於のこのデザイン。

誰もが魅了する素敵なデザイン。
佐野玲於
ありがと。
あなた

私にもデザインしてよ!

佐野玲於
は?
あなた

私にも服作って!

佐野玲於
馬鹿言ってんじゃねぇ。
こっちは仕事だって言うの。
私のおでこを人差し指で押した。
あなた

いたっ。

佐野玲於
こんな重いものよく持ってこれたな。
あなた

まぁね。

佐野玲於
…体調大丈夫か?
屈んでダンボールの中身を見ながら私に問いかけてくれた。
あなた

あ、うん…
なんとか。

佐野玲於
無理すんなよ?
下から言われるとか上目遣いだから。


ほんと、心臓に悪い。
あなた

ありがとう

もう看病しねぇ って。


優しいんだか意地悪なんだかわからない。
ちか
あなた行くよ!
あなた

あ、うん!

部署に残るのも今日参加する数名のみ。
ちか
ちょっと緊張するね…
あなた

だね。

何故か、玲於と隼も参加して二人並んでいる。
ちか
あの二人仲良いよね。
ちか が指さすのは玲於と隼のことで
あなた

だね。

ちか
ほんと玲於クンかっこいい…
あなた

だね。

ちか
あ、あなたチャン!
あなた

なに、

ちか
玲於クンのこと狙ってんの?
あなた

ま、まさか!

ちか からこんな言葉が出されるなんて…
ちか
嘘が下手だなぁ。
あなた

嘘じゃないよ

ちか
でも、諦める気はないよ?
ニコッと笑った。


ちか フレンドリーで打ち解けやすい性格してるし


かわいいしさ。


私と正反対の人がまた増えた。
あなた

別に、諦めるも何も…

ちか
ま、あなたが玲於クンのこと
好きじゃないなら別だよ!
すきだよ。


玲於のこと。
あ!


私には亜嵐クンがいるもん…


って…


最悪な付き合い方だけど。
ちか
頑張るね。
そういう ちか の言葉には何も言えず
あなた

頑張って

私らしくない言葉を発した。
ほんとは、ずっとモヤモヤしている。


玲於を好きになんないで…


って。


玲於じゃなくてもいっぱいいるじゃんって。
すると
白濱 亜嵐
本日はよろしくお願いします!
亜嵐クンの掛け声が入った。
ちか
よろしくお願いします
あなた

よろしくお願いします

頭を下げ、あげた時。


私の中で何かが走ったのだった。
町田 ちかこ
よろしくお願いします。
玲於の…
玲於を見てみると隼と何か話してて


気づいてないのかな…?
町田 ちかこ
皆さんのこれからの仕事の
サポートが出来たらと思っています。
今日はどうぞよろしくお願いします。
名前を見る限り、「町田」 サンという事は把握。
白濱 亜嵐
こちらこそ、よろしくお願いします。
あの 町田ちかこ サンの話が聞けるなんて
僕達一同何一つ思っていませんでした。
亜嵐クンは真面目な表情かつ、にこやかに。
町田 ちかこ
君が白濱クンね。
その二人で握手を交わして仲良くなってる。
さっきの亜嵐クンの 町田ちかこ の名前に反応した


玲於は、気づいた様子。
でも、ずっと隼と話してるけど…


ちゃんと話聞かないと…
ずっと見つめてたら


玲於と目が合って慌てた。
佐野玲於
( ばーか )
ドキッ…


口パクで私に言ってきた。
あなた

( ばーか )

と言い返すと は? って目付きをする。
私は聞こえないように下を向いて
あなた

( 好き!)

そう叫んだ。