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第26話

# 25
あなたside
今日は朝早く職場に出勤。


それは…
昨夜 ───
白濱 亜嵐
明日、早く職場来てさ
たくさん話そうよ。
夜道、二人で帰っている時に亜嵐クンが言った言葉。
あなた

私、絶対間に合わないよ?

白濱 亜嵐
待ってるからさ。
あなた

う ~ ん 。
わかった。

ということなんだけども…


はい。


見事に寝坊しました。


牧村あなた 。23歳。


慌ただしく洗面台に走り込んで鏡を見る。
あなた

わぁぁっ!

なんだこれ…


寝癖がすごい…


どんな寝方したの…私…
ボブだから結ぶことも出来ないし…


必死にアイロンで髪を直す。


しかし、今日はなかなか言うことを聞いてくれない。
あなた

ちょっと…!

後ろと右のサイドは上手くまとまったんだけど


左のサイドは外側にピヨンっとはねている。
あなた

もういいや!
流行りのファッションだ!

仕事のカバンを持って玄関を出ようとする。
私、玲於傷つけたな…


あんな分かれ方したくなかったし。


未だにプレゼントも渡されてない…


捨てちゃったのかな…


靴を履きながら思う。
どうしよう。


また、玲於がいなくなったら…?


会えなくなったら…
あなた

行ってきます…

外を出ると雨はさっきよりも土砂降り。
あなた

ついてない…

傘をさして職場に向かう。
受付前の警備員さんに職員カードを見せて


エレベーターに乗って自分の職場へ走る。
あなた

遅れた…

すると
小森 隼
あなたチャン?
隼がのっそりと歩いている。
あなた

あ!隼!

急いでいた足も止まって隼と同じペース。
小森 隼
亜嵐クンと付き合ったんだよね。
あなた

うん…

小森 隼
そっか。
あなた

うん

うん


それしか言わなかった。


いや、言えなかったんだ。
小森 隼
本当に亜嵐クンが好きなの?
玲於と同じ言葉。


やっぱ、親友は違うな…
あなた

好きだよ。

ただ、玲於を忘れるための好き。


最低なのは重々承知。


神様にいつ見放されてもおかしくはない。
小森 隼
そっか。
じゃ!
急に走り出して廊下を突っきる。
行っちゃった 。


って…!


私も走らなきゃ!
走って自分の職場の前の廊下の角を曲がろうとした時。
佐野玲於
…言わないでね。
という私の癒しの声…






だった声。




あなた

玲於…?

角から覗くと亜嵐クンは真っ直ぐ前を見て


片手に2つの袋を持って立っている。


あれ…?


玲於は…
あなた

あ、亜嵐クン…?

そう言うとパッとこっちを振り返って
白濱 亜嵐
おはよ!
と、朝からドキドキさせる。
あなた

おはよ。
ごめん、遅刻して…

白濱 亜嵐
ううん!
俺も今来たところ。
その持ち物が気になって仕方がない。
あなた

そ、それどうしたの?

どこかで見たことある袋だけど…


う ~ ん 。


いまいち思いつかない。
白濱 亜嵐
あ、知り合いから貰ってね。
二人で着なって。
袋を肩の高さまでクイって上げてニコってする。
あなた

そうなんだ!
私達の関係知ってる人?

白濱 亜嵐
あ、まぁ、うん…
あなた

そっか…

行こ って後ろを向く。


背中に書いてあるよ。


俺、ちょっと悩んでますって。
いつもの俺じゃないよ って。
あなた

亜嵐クン、なんかあった?

そういうと 何も無いよ って


いつもと同じ顔するからそんなに深くは掘らなかった。
そこから、各自仕事に入って集中。


社内はパソコンの音と電話する声が混じりあってて


仕事 って感じ。
仕事なんだけどね。
白濱 亜嵐
あなた、ご飯行こ?
あなた

ちょっと待って、玲…!?

真後ろを見ると亜嵐クン。
あなた

あ、ごめん。
間違えちゃった…

白濱 亜嵐
ううん。
ちょっと悲しそうに笑う亜嵐クンは


先食べてくるね。


って職場前のカフェに行った。
やっちゃった…


もう…!
すると
ちか
あなた!あなた!
ちか が勢いよく走ってきた。
あなた

なになに!

ちか
大ニュースです!!
あなた

なんかあった?

ちか
なんかあったどころじゃないです!
もう、どこから言おう…!
相当いいことがあったみたいで。


楽しそうな顔をする ちか の顔は見てて飽きない。
ちか
まず、1つ目。
あなた

うん?

ちか
玲於クンに顔覚えてもらってた…!
玲於にってことは玲於と話した…?
あなた

玲於と話せたの!

ちか
うん!
なんか辛そうだったから
大丈夫ですか?って。
ああああああああ。


それ、私が原因だよ。


思いついたまま言っちゃったから…!
あなた

そう

ちか
2つ目!
ちか の顔は一気に赤くなる。


頬も。


鼻も。


耳も。









ちか
玲於クン…
彼女いないんだって…!!!











って私の耳で小声で話す。


え…?


玲於、彼女いるから!
あなた

玲於、彼女いるとおも…

ちか
私、チャンスだよね!?
いないって教えてくれる自体
私にもチャンスある!って
教えてくれてるって思った!
ちか の目は輝いていて──────


お出かけに玲於と行った時


玲於の輝いた目がパッと頭に浮かぶ。
あなた

…っか

ちか
あなた、元気ない?
あなた

そ、そんなことないよ…!

ちか
そ?
なら、私ご飯行ってきます!
ちか は嬉しそうに


スキップして廊下に出ていった。
あなた

彼女…いないの…?

だって…


彼女サン、私達付き合ってるって言ってたし


玲於も否定しなかったし…


付き合ってる以外考えられない。
外を見ると雨が止んでいて虹がかかっていて
あなた

虹だ…

パシャッ…
カメラに1枚、写真を収めた。
私もお昼行こっかな。


亜嵐クンまだいるかな。
職場前のカフェに向かった。
あなた

ん ~ 。
やっぱ、いないか。

引き返そうとすると
佐野玲於
なにそれ笑
ちか
ですよね!
楽しそうに二人で歩いてくる姿を目撃した。
私は咄嗟の判断で柱に隠れて身を潜めた。


心臓がバクバクして


飛び出しそうな感じ。
二人共楽しそう…


玲於も私といる時より笑顔だし…


ちか
…私、だいすきです。
佐野玲於
俺も。
そうしたら、ちか はちょっと顔を赤らめた。


うん…


お似合いだと思うよ?


玲於、かっこいいし。


ちか もかわいいし、性格も玲於にぴったりだと思う。
別に、私には関係ない。
もう…


忘れようとしても忘れられないじゃんか…!


私を辛くさせるのは玲於のせい。


かっこいいし、優しいし、心配性だけど


そこがどっか落ち着くって言うか。


玲於のせい。


全部全部、玲於のせいだよ…!!!
バレてもいい。


今すぐ、この場から抜け出したい。


その思い一筋でカフェを、出た。
あなた

っ…

ヒールの鳴る音と共に私の目から涙が零れる。
あなた

馬鹿…

玲於の笑う顔を見ると


私の胸は締め付けられるみたいに


痛くて、、苦しい。


心配性な君が大好きなのに。


いや…











大好きだったよ。











過去形にして今と未来を見つめなきゃ


何も変わらない気がして…


私は、亜嵐クンの元へ駆け出した。