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第19話

# 19
玲於の仕事も終わり、一緒に帰るの。
佐野玲於
わり。
駆け足できてくれただけで私は十分だよ。
あなた

うん

佐野玲於
何微笑んでんだよ。
気持ち悪っ…
あなた

ちょっと、最後の言葉聞き逃さなかったよ

佐野玲於
地獄耳。
あなた

ちょっと…、

玲於は私の前をスタスタ歩いていった。
私もやっと、玲於のちょっと後ろに追いついた。
あなた

はぁ…

佐野玲於
なぁ。
あなた

ん?

佐野玲於
なんでそんな後ろ…?
あなた

へ?

佐野玲於
横。
玲於は自分の横を ここ って言う素振りで指さした。
あなた

あ…うん?

これって…?


期待していい??


玲於、私に脈アリなん…
佐野玲於
もちろん、脈アリとか考えてないよな?
顔の威圧感。
あなた

…考えておりません。

佐野玲於
まあ、俺はお前を犬としか思ってない
あなた

あ、犬にしてくれたんだ!
ありがとう!!

玲於はちょっと目を見開いて驚いてる。
佐野玲於
おま…馬鹿じゃねぇの。
あなた

何が?

佐野玲於
ドM?
あなた

あ、そんなことないよ?
あんま言われないしさ!

佐野玲於
どうだか。
あなた

ほんとだよ!

佐野玲於
とりあえず、お前は俺の横を歩いていればいいの。
あなた

はい…

そういう玲於の横顔は飾りたいぐらいに綺麗。
佐野玲於
見んな、バカ。
私の目を塞ぐ。
あなた

ちょっと!危ない…

私には今の状況が分からないが


大変、心臓に悪い事が起こっているのは確か。
佐野玲於
あっぶねぇ…
玲於の太い腕でがっちりホールドされています。
あなた

玲於…?

佐野玲於
お前、前見て歩けよな。
ほんと危ねぇやつ。
自転車が向こうから来てて私が目塞がれてぶつかりそうになってたんだ…!
いや、前見て歩けとか無理じゃん。
あなた

玲於が余計なことしなかったら
こんな危ないことにはならなかった!

佐野玲於
俺のせいかよ。
あなた

当たり前でしょ。

あっそ って言いながらちょっと笑ってた。


かわいい


そう思った。


けど、口には出さない。


いや、出せないのね笑


かわいい ってワード玲於にとって


No.1に言われたくない言葉だから。
あなた

かっこいい…

これならいい…!
佐野玲於
知ってる。
いや、自分で認めるとかないない。


心の声ほんと出ないようにしなきゃ…
あなた

玲於にい、言ってないよ…!

佐野玲於
知ってる。
あなた

え?

玲於の目線は正面。
佐野玲於
亜嵐クンのことだろ?
あなた

亜嵐クン…

目の前には1人こちらに歩いてくる亜嵐クンの姿。
あなた

1人かな…

佐野玲於
見てわかるだろ。
あなた

あ、そっか。

佐野玲於
亜嵐クンはかっこいい。
もちろん、知ってる。
あなた

でも、亜嵐クンに言ったわけじゃ…

佐野玲於
じゃあ、誰に言ったの。
今、絶賛上から目線されてる。


上から目線って小学校の時背が大きい人が有利で


私も、小さい頃は男子より大きかったから


上から目線 ~ !なんて言いながら遊んでたことを


思い出した。


けど、今のこれは小学校の頃とは違う。


これが世の中ってモノ。
見下ろされてても、かっこいい って思ってしまうお馬鹿な私。
佐野玲於
おい
あなた

はいっ!

佐野玲於
質問に答えろ。
あなた

あ…

眼圧はますます強まる一方で


亜嵐クンも私達に気づいて駆け寄ってきている。
あなた

それは…

白濱 亜嵐
あなたチャンと玲於!
こんなところで奇遇だね!
今の状況を全く知らない亜嵐クンはニコニコしている。
たが、この男はといいますと…
佐野玲於
くそっ…
大好きな先輩に向かって くそ って暴言吐いてます。このお方。
あなた

奇遇ですね…!

白濱 亜嵐
何してたの?
あなた

あ、仕事終わって帰る途中です。

白濱 亜嵐
なるほどね!
俺もさっき終わったところ!
あなた

お疲れ様です。

白濱 亜嵐
あなたチャンもね。
あなた

ありがとうございます

やっぱ、イケメンを目の前にすると言葉を失う。
佐野玲於
あなた、行くぞ。
私の手を取った。


手首だけど…
白濱 亜嵐
玲於もお疲れ!
佐野玲於
うっす…
ごめんなさい って一応頭下げたけど


亜嵐クンは 大丈夫 大丈夫 って笑ってくれた。
ホントいい人。


なんで、彼女出来ないんだろう。
玲於に手首を掴まれて歩くこと2、3分。
あなた

玲於、どこ行くの。

佐野玲於
うるさい
あなた

痛いんだけど。

佐野玲於
黙れ。
連れていかれるのは高級住宅周辺で


私の家に送ってくれるとしたら正反対な方向なんだけど…どういうこと。
目の前には、ズラっと縦に長いマンション。
あなた

マンション…デカっ!

佐野玲於
声でかい。
頭をチョップされた。
あなた

それ結構痛いんだけど…

佐野玲於
来い…
また、私の手首を掴んで歩くかと思ったら


次は完璧私の手を握り直してくれた。


不意打ちは駄目だよ…!


心の準備出来てなかったじゃん!
エレベーターに入っても手は繋いだまま。


玲於が押した階は26階。


現在、3階。


この空間、ドキドキする…


何も話せないし…


手は自由じゃないし…


もう…


心臓もうすぐ壊れると思う。
そして、長くて短く感じたエレベーターは


『26階です。』


の、アナウンスと共にドアは開いた。
ぐっと引っ張られる手の力は弱まることなく


玲於の思うがまま。
あなた

ねえっ…
どこいくのっ…

そう言っても何も話そうとしない。
長い廊下を歩いて着いたのは


佐野


という表札の扉の前。
あなた

え…

玲於は鍵を開けて、また私の手を引っ張る。
玄関にはいると玲於の匂いが漂う。


一生、ここに居たい。


そう思った。
佐野玲於
来て…
靴を脱いだ私の手をまた引っ張る。


もう、慣れが出てきてドキドキはあまり感じない。
ここからだよ。
玲於は私をベッドに投げ倒した。
あなた

え…!
ダメだよ…?玲於。

玲於は私をずっと見つめて離さない。


まただ。


吸い寄せられるような目。
玲於は、ネクタイを取り始めた。


やばい。


カッコよすぎる。


このシーンならいつまでも見てられる…


今までの私ならそう思ったのに、今は思うどころか


頭真っ白で、何も考えられない。
あなた

玲於…!

起き上がろうとした私をもう一度玲於は押し倒して


私の顔と玲於の顔は至近距離。
どんどん近づいてきて…!
目を瞑った時。
玲於が私に覆いかぶさった。
あなた

え、玲於…?

佐野玲於
腹減った…
死ぬ…
あれ…


今までのはなんだったの。


頭がついていけない。
玲於は私から退こうとしないし


あーもう!


余計に考えられないじゃん。
佐野玲於
あなた、心臓バクバクだけど大丈夫?
あなた

え!
あ、大丈夫って言ったら
嘘になるけど、大丈夫!

低いトーンで私の耳元で話されると


ほんと、おかしくなりそう。


現在、密着状態。


心臓の音も伝わって当然。
佐野玲於
飯なんか作れる…?
私から離れた後の玲於の顔は


今でもぶっ倒れそうな顔だった。
あなた

作る作る!
だから、死なないで!?

ベッドから立ち上がってキッチンに立つ。
あなた

はぁ…

さぁ、作ろう


そう思ったが今の状況を把握してない私の脳。


今、私は玲於の部屋にいる。


お腹空いた ただそれだけで私は


人生のドキドキを今の一瞬で味わされた。
あなた

もう…返せっ…

佐野玲於
何を?
寝室から出てきた玲於は上半身裸で─────
あなた

う、うえきて!!

佐野玲於
なに、変態。
あなた

は!?…

どっちがだよ!って言いたかったけど


玲於の腹筋に見とれてしまって言葉は出ない。
佐野玲於
風呂入ってくるから
ご飯作っといて 。
あなた

分かってるけど…

オムライスでいっか。


玲於の冷蔵庫を開けると…
あなた

おいおい…
何も無いじゃんか…

冷蔵庫の冷気に顔が熱さを和らいでいく。
あー。


どうしよ。


私、人生で今1番ピンチな時だよ!
あなた

買いに行くか…

とほとぼ、鞄から財布を出して玄関に向かうと


お風呂あがり直後の玲於。


髪の毛は濡れていて、また上半身裸。


これは、やばい。


カッコよすぎだよ…。


玲於。
佐野玲於
どこ行くの
あなた

冷蔵庫何も無かったから買いに行くの

佐野玲於
まって
私の横を走って通っていった。
あなた

玲於、なに?
もう行くよ?

佐野玲於
まって
と言って出てきた玲於はパーカーとズボンに


着替えていた。
あなた

玲於どこ行くの?

佐野玲於
あなたと行く。
あなた

お風呂入っちゃったし…

佐野玲於
女一人で行かせれるわけないだろ
靴を履きながら言う玲於。
女…


嬉しくて心臓飛び跳ねる。
あなた

ありがと!

佐野玲於
あ、間違えた。
メスだ。わり。
あなた

ちょっと!

私達はコンビニで買い物を済ませて


玲於宅に戻ってきた。