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第5話

君の傷は僕が癒す。
じん
僕、実はね…
じん
親に虐待されてんの。
これぜーんぶ母さんにやられてさ
テオ
え…?
テオくんには絶対言いたくなかった。
だって親に虐待されてる子となんか付き合いたくないだろう。
僕だったら絶対に怖くて駄目だ。
テオくんを見ると、とても驚いた顔をしていた。
そりゃそうだ、虐待なんて身近であまり聞かないだろう。
じん
うちさ、父さんが浮気して喧嘩して
家を出ていってから、母さんがおかしくなっちゃってさ。
ストレス発散で僕を殴るようになったんだ
テオ
じん、たん
テオくんはやけに歯切れが悪い。
あー、もう完全にテオくんには嫌われちゃったんだろうな。
もう最悪だ。僕がこんな家に生まれなければ…
もっと明るい性格だったら…
じん
テオくん、ごめんね
気持ち悪い…よね、こんな傷
もうテオくんとはサヨナラだ。
僕が顔を伏せると…






テオくんは僕を思い切り抱きしめてきた。
じん
…!?テオくん!?え、ちょっ…
テオ
じんたん、今までごめんな。
我慢してたんでしょ?辛かったんでしょ?
気づいてやれなくて…ごめん。
テオ
この傷も全然気持ち悪くない。
だってじんたんが頑張って我慢してきた証拠だもん。
じんたんが頑張った分…今度は俺がじんたんを守るから。だから…
テオくんはこんな僕に優しく語りかけてくれる。
一生懸命「君を守る。」って言ってくれる。
こんな僕のために、こんな…
テオ
なぁ、じんたん
テオくんの優しい声が耳元に響く。
テオ
辛かったら、泣いてもいいんだよ?
あぁ、駄目だ。

君はやっぱり僕の…
じん
ヒー、ロー…だねっ…ぅ、ぁ、うわぁぁぁぁ…っん
✌🐎🐇✌🐎🐇✌
君は泣き止むまで頭を撫で続けてくれた。
いつの間にかじんたんは泣き疲れて寝てしまったようだ。
泣きすぎて涙でまつ毛がビショビショだ。
テオ
じんたん、1人でよく頑張ったね…
俺はじんたんのおでこにキスを落とす。
現在の時刻、18:43
そろそろ帰らなくてはいけない。
もうちょっと寝顔を見ていたかったが仕方がない。
じんたんを揺すって起こした。
テオ
じんたーん、俺もう帰らなきゃ。
起きて!起きて!
じん
ん…?テオくん?


わ!?!?
じんたんは瞬時に俺から離れた。
そんな瞬発力あったのね…
テオ
そんなビックリしないでよw
もう大丈夫?
じん
あ、うん…
本当にありがとう、スッキリしたよ。
テオ
なら良かった…
またなんかあったらちゃーんと隠さずに言えよ?
じん
うん、わかった!
あ、ちょっと送るよ
テオ
いいって!別にそこまで暗くないしw
そう言って2人で玄関のドアを開けた瞬間
母さん
わっ…
じん
か、母さん…おかえり
じんたんのお母さんが帰ってきた。
テオ
えと、は、初めまして。寺島テオって言います
いつもじんくんと仲良くさせてもらってます
母さん
あ、そう…
じんの事、よろしくね
テオ
あ、はい!
見た目は普通の仕事を頑張っているお母さんだ。
こんな人がじんたんに虐待するなんて…人間は見た目に寄らないものだ。
じん
じ、じゃあテオくん
また明日ね…
テオ
おう!また明日!
俺はじんたんとお母さんに会釈をして
走って家に向かった。
走っている途中、玄関の方に振り向くと
じんたんのお母さんは





とても冷たい目をこちらに向けていた。
✌🐎🐇✌🐎🐇✌
次の日。
じんたんは学校に来ていなかった。
テオ
え、じんたん来てないの?
C
そうみたい…
家からは連絡来てないみたいよ
テオ
そっか…ありがとう
なんだか胸騒ぎがする。
今じんたんが危ない気がする。
俺を呼んでいる気がする。

二時間目の国語の授業の途中、じんたんが心配で、全く内容が入ってこない。
その時、何だか頭の中にじんたんの声が聞こえた気がした。
じん
テオく…、た、助け、て…
俺はハッとして勢いで立ち上がってしまった。
先生
寺島、どうした?今授業中だ…
テオ
先生!俺具合悪いんで早退します!
先生
は!?お前何言って…、ちょ!待て!
俺は教室から飛び出した。
じんたんが呼んでる。
俺の本能がそう感じている。

じんたんは今絶対泣いている。傷ついている。
守らなくちゃ、俺の世界1大事な人を。
俺はじんたんの家まで全速力で走った。
✌🐎🐇✌🐎🐇✌
意識がボーッとする。
さっきから何回殴られたっけ。
母さんはどこに行った?
あれ、というかなんで殴られてたんだっけ。
あー、死ぬのかな
じん
僕…死ぬのかな
意識が朦朧とし始めた。
もうダメだ。

確か母さんに夜中から殴られてたんだっけな。
そりゃ意識も朦朧とするよね…。

最後に1発瓶みたいなので殴られた。
母さん
あんたなんか…死んじゃえばいいんだ!!!
もういらない!消えろ!!
こんな言葉付き。
それから母さんがどこへ行ったのかは知らない。
じん
テ、オくん…た、助け、て…
そんな言葉届くはずが無い。

テオくんと出逢った夕日が眩しかった夏の校舎裏。
テオくんがくれた冷たく冷えたラムネ。
テオくんと一緒に見たイチョウの木。

どれもこれもが僕にとっては忘れられない1分、1秒の大切な思い出。

僕より5cmくらい小さな身長。
だけどその背中は誰よりも大きく見えた。

僕のヒーロー。そして僕の…好きな人。


さようなら。
テオくん。
大好きだったよ。
……To be continued