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第1話

ちっちゃなヒーロー。
痛い。痛い。苦しい。
そんな考えが頭をぐるぐる駆け巡る。
僕は今、何してるんだっけ。
どこにいるんだっけ。
あぁ、そうだ。
あいつらに殴られてたんだ。
なんでいつも僕ばっかりなんだろ。
何もしていないじゃん。
助けてよ。辛いよ。苦しいよ。
誰か、誰かキラキラしたヒーローみたいな、そんな人はいないのだろうか…
✌🐎🐇✌🐎🐇✌
僕は藤枝仁。
昔から他人と話すことが苦手で、引っ込み思案。
そんな性格のおかげで僕はいじめにあっていた。
皆が僕を指差して笑っている。
おい、藤枝
今日もいつもの場所来いよな
B
来なかったら…どうなるかわかってるよな?
じん
あ、うん…
ちゃんと行くよ
放課後 16時30分。
いつも校舎裏に呼び出されて1時間ほど殴られる。
僕はほとんど抵抗はせずに黙って
あいつらが飽きるまで殴られ続ける。
よし、今日はこれくらいにしとくか
C
そうだな。
じゃあ藤枝、また明日もな〜w
「ぎゃははははは」と大笑いしながら
あいつらは去っていく。
僕はしばらく身動きが取れなかった。
じん
痛い…
身体中が痣だらけだ。
今の時刻は17:27
今日もまた母さんに怒られるかな。
✌🐎🐇✌🐎🐇✌
母さん
仁!こんな時間まで何してたの!?
じん
あ、ごめんなさ…
パシンッッ

と乾いた音が玄関に響く。
頬をビンタされた。
殴られた痣に当たってすごく痛い。
母さん
そんなに服も汚して!!!
あんたはなんでいつもいつも…
母さんは何回も僕を叩いた。
もう痛みもなにもかも麻痺していた。


早く大人になりたいな。
✌🐎🐇✌🐎🐇✌
じん
行ってきます…
誰もいない玄関に挨拶をして学校に向かう。
今日も最悪な1日が始まる。
母さんは朝早くから仕事に行っているからいない。
じん
学校…行きたくないな
そう思うと足が止まりそうになる。
だめだ。
行かなきゃ。
休んだら何されるかわからないから…

僕は重たい足取りでなんとか学校に行った。
教室に入り、ビクビクしながら自分の席を目指す。
すると隣から足がスっと伸びてきて…
じん
…わっ!?
ドタン!!

僕は派手に転んだ。
クラスのみんなは一斉に笑い出す。
C
あれぇ?藤枝く〜ん
大丈夫ですかぁ〜??w
B
Cやめてやれよーw
ただでさえ鈍臭いのにw
じん
っ…
涙が出そうになるが、必死に引っ込める。
泣くな。泣いたらまたバカにされる。
頑張れ、仁。
泣くな、男だろ?



今日も1日バカにされるだろう。
✌🐎🐇✌🐎🐇✌
放課後の時間がやってきた。
もう苦痛で仕方がない。
だけど行かなきゃ…もっと酷い目に合わされるから。
ランドセルを背負って校舎裏へ向かう。
ここはほとんど人は通らないため殴る、蹴るなどそういう行為をするのにはうってつけの場所だ。
遅かったじゃねぇか
B
早くしろよな。本当お前どんくせーのw
C
まぁ今年で小学校も最後だし、俺たちと一緒に楽しもうぜ?w
じん
…返事くらいしろよ?
B
なんだよその顔。お前には友達なんて1人もいねぇんだから、俺たちが相手してやってる事に感謝しろよな!
じん
C
てめぇのその顔がうぜぇんだよ!!
ガツッ
顔を思いきり殴られた。
ジンジンと痛みが走る。
だけど、こんなのもう慣れっこだ。
小5から6年までずっとやられてきた事だ。
流石にもう動じない。
ガッ
バキッ
ドカッ
もう抵抗する気力もない。
なんてついていない人生なんだろう。
どうしてこんなに虐められるんだろう。
そう思っていると目に涙が浮かんできた。

じん
((やばい、意識が…))
意識が遠のく中で、僕が一筋涙を流した瞬間だった。
???
テメェら!!!!何やってんだよ!!!!!
怒鳴り声が聞こえてきたかと思うと、
Cが凄い勢いで吹っ飛ばされた。
その音で意識がやっと戻ってきて、まだ焦点が合わない目で見上げると…
じん
あ…
小さな背中、なのにそれはとてつもなく頼もしくて、
まるで…まるで、
じん
ヒーロー…みたい
その男の子は次々と3人をボコボコにしていく。
その小さな体でどこからそんな力が出てきているのかと疑うほど。
じん
カッコイイ…
僕はそう思った。
まさに、彼は僕にとってのヒーローだった。
???
こんなくだらない事してんじゃねぇよ!
このガキが!
B
ってぇ…な
このチビ…調子にノリやがって!
C
ま、待てよA!
こいつ、3組の…じゃね?
…!?
ッチ、くそ!覚えてろよ!バーカ!
あの3人はどこかへ逃げて行ってしまった。
???
なんだ、大した根性もねぇクセによくこんな事してたな
その男の子は僕の方に駆け寄ってきて、手を差し出す。
???
大丈夫か?
彼はそう言って僕に手を差しのべてくれた。
夕日に照らされ、光が瞳に反射して、凄く綺麗だった。
じん
あ、うん…
た、助けてくれてありがとう!
???
いいよいいよ!
たまたま通り過ぎただけだからさ…
じん
あ、えと…名前は?
???
おう?俺は3組の寺島!!よろしくな!お前は?
じん
え、と、藤枝…仁
テオ
「じん」っていうのか!
じゃあ…今日からじんたんで!
じん
じんたん!?
あ、じゃあ…「テオくん」とかどうかな?
テオ
お、それいいじゃん!
じゃあ今日からよろしくな
じん
う、うん!
小6の夏
これが彼、テオくんとの出会いだった。
……To be continued