第14話

要らない食事
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2019/10/06 14:13
『はい、勝利条件は?』

gr「戦闘不能にするか、相手に“負けた”と言わせるか」

『分かった』

そう言って部屋を出ていこうとしたら

zm「どこ行くん?まだ、飯食うてないやん」

『要らない。そして、ちょっと用事』

直人「それでは、僕もついて行きます」

『どうぞ』

そう言って扉に手をかけた時だった。
1本のナイフが飛んできた。

zm「まだ、話の途中やろ?」

『そうでしたね、ごめんなさいね』

そう言って振り返ってみる。
見れば分かる、相手の表情。
不安 疑心 。
それは、私の態度が産んだものだった。

『ごめん、少し緊張してて。模擬の練習するからご飯は要らない』

gr「なら、仕方ないな」

国の偉い様のフューラーさんが何を思ってるのかは
大体察した。
私を見る目は 興味 だけだった。
飽きられない様に頑張る、か。

『止めたければ全員で今模擬を始めてもいいよ』

と、なんとも掛かる馬鹿は居ない
挑発をしてみた。

直人「流石にこの人数はキツイでしょ」

『まあ、ね』

静かになって1分半が経った。
1人の男が口を開いた。

大輝「あなた そんな模擬の練習したいならちょっとは腹に物入れろ」

はぁ、成程ね。そう出るか。
あくまでも私を縛る手網になる訳か。
乗ってやろう。

『んー、大輝が言うなら少し食べるわ』

大輝「皆さん、すみません」

と、珍しく頭を下げてる大輝を見ながら
席に着いた。

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