謙杜side
大好きな恋人が
メンバーと仲良くしてるだけなのに
楽しそうにしてるだけなのに
もやもやしてしまう自分に
ため息が漏れた
やきもち焼いて
モヤモヤしてますとは言えない…
歯切れの悪い僕の返事にも
りゅちぇはニコッと笑って
一緒に見ようと、メニューを開いた
りゅちぇは、優しい
気持ちを察してくれて
気遣ってくれて
でも、決して踏み込んでは来ない
一緒にメニューを眺めて
美味しそうな料理を
たくさん追加注文した
3人で、わちゃわちゃ楽しく
はしゃいでいると
ポケットの中のスマホが震えた
チラッと確認すると
届いたメッセージは
みっちーからやった
すぐ近くにおるのに、何で?と
疑問に思いながら
スマホ画面をタップする
…みっちーの方をチラッと見ると
苦しそうに笑いながら
丈くんの肩に腕をまわしている
3人で顔を近づけては
何やらこそこそ話をして
また大爆笑している
自分やって、めっちゃ近いやん
さっきからずっと
ベタベタ触れ合ってるやん
自分だけ注意されたのが
何だか悔しくて
ポチポチと、メッセージを打ちこんだ
りゅちぇとニコニコおしゃべりしながら
送信ボタンを押した
その後、みっちーからの視線を
なんとなく感じたけど
僕は、みっちーの方を見なかった
駿佑side
モヤモヤする…
すごくモヤモヤする…
謙杜は、俺の恋人やのに
謙杜に甘えていいのは、俺だけやし
謙杜が甘えていいのも、俺だけのはずやのに
あーん、してもらってる…
俺以外の人に
あーん、って、、、
その後も、顔を近づけて笑い合うピナバタに
可愛いなぁと思いつつも
メラメラと、独占欲が燃え上がる
そりゃ、俺らの関係は秘密やから
仕方ないんかもしれへんけど…
けどさ…
追加で注文した料理が
よほど美味しかったのか
目をキラキラさせて
2人で手のひらをペチペチと触れ合わせる姿に
どうしても我慢できなくて
謙杜にメッセージ送った
うざいかな…
いや、でも、だってさ、、、
湧き上がる嫉妬心と闘いながら
それを悟られないように
丈くんや恭平と笑い合っていると
俺のスマホが震えた













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。