ところで何で私が授業を受けず屋上に居られるのかというと、私の学校は入学時に5位以内に入っていれば中間までは授業をサボっても大丈夫なのだ。中間のときまた5位以内に入ればまたその繰り返し。
だから、私にとってはサイコーな学校なんだ。
今日も本を片手に屋上のドアを開けるとあの2人組がいた。
どう見ても、その人たちはトップ5に入っているようには見えない。
ただのサボり魔か…
でも、よくこの学校にはいれたな…
翌日もまたその翌日もずっとその2人組はずっと私のベンチに座っていた。
何日かたったある日2人組の男の1人が話掛けてきた。
男2「あの、いつも読んでいるそれって木野田先生の本ですよね?」
えっ、この人木野田先生を知ってる!
知ってる人は初めてみた。
葵「知ってるんですか?」
男2「ええ、もちろん!俺も好きなので…
そういえば名前は?」
葵「あっ、星川 葵です。あなたは」
楓「水川 楓。 で、僕のいつも一緒にいるこいつが木川田 五月。よろしく!」
葵「こちらこそよろしくお願いします。」
楓「タメ口でいいよ?」
葵「ありがとうございますじゃなくてありがとう!」
楓「いえいえ」
楓くんとは木野田先生との話がとても盛り上がり何時話したかわからなかった。
もう、気づくと15:00をまわっていた。
楓「あっ、俺部活いかなきゃ!葵ちゃんごめんね!」
葵「いえいえ、いってらっしゃい」
楓「ありがとう!また明日!ほら五月いくよ!」
五月「…」
楓くんは手を振ってさっていた。
五月という男は無愛想なやつで一言も喋んなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。