結局、うちはあのまま圭くんに姫抱っこしてもらったまんま家に着いた。
たかちゃんとちーちゃんとかずくんは夕飯の準備をすると言って、スーパーに行ってくれている…
そう行ってお風呂場に向かおうとすると…
そう言ってソファーに座らされた。
しかも…
なぜかマイキーが座っている所に座らされた。
だから、今マイキーの足の間に座っていて、後ろから抱き締められている状態だ…
うちはいつもの事だからと、もうそれ以上はつっこむことはしなかった…
たかちゃんとちーちゃんとかずくんが帰ってきた。
包帯だらけの腕と脚…
傷が残るほどではないが痛いのには変わりない…
堅ちゃんはなんか言い淀んでいる…
すると、マイキーが…
時々こうして『あなた』と呼ばれる時がある。
マイキーや堅ちゃん達がこう呼ぶ時は必ず真剣な時だ。
小さい頃から一緒だったから、嫌という訳ではないがさすがに恥ずかしい…
(だって、お年頃だもん…)
でも、マイキーは真剣な目をしていた…
バサッ
うちは躊躇いなく上着を脱いだ…
うちの体は服の上から殴られたとはいえ、痣や傷があった。
うちの事を掴んでいたマイキーの腕には力が入った。
うちは、痛すぎて目を開けた…
そこには静かに怒っているマイキーがいた…
マイキーにはうちの声は届いていなかった。
そう言って、圭くんがマイキーの肩を掴んだ。
そうしたら、やっとマイキーは腕の力を弱めてくれた。
マイキーに掴まれたとこは赤くなっていた…
圭ちゃんが何かに気づいた…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。