さとみside
いつも楽しい『フリ』をして学校に行ってる。
明るい『フリ』をして学校に行ってる。
登校するときはいつも、メンバーと一緒だから。
俺が『いじめられてる』なんて、知って欲しくなかったから。
でも、一番楽しいのは、メンバーと一緒に登校しているとき。
その時間しか、俺の楽しみは無い。
今から家を出て、みんなで登校する時間。
みんな家が近いからすぐに集まる。
ガチャ
最初に出会ったのは、莓三銃士
7分後
さらに3分後
そんなこんなで到着。
さとなな高3 ちがうクラス
じぇりーぬ高2 同じクラス
るぅころ高1 同じクラス
はぁ…始まるんだ。最悪な時間。
俺は耐える。耐えなきゃだめ。
テクテクテク…(いじめっ子が去る)
毎回毎回同じことされて…笑われて…時にはタヒねって言われて…『辛い。』
『辛い。』
あれ…辛いってなんだっけ…
~放課後~
何されるか分かんない。そんな恐怖と共に屋上へ向かった。
ガチャ…
こんな毎日。いつしか俺の体は傷だらけ。
そんな僕を救ってくれたのは、
『なーくん』だった。
タッタッタッタッ…
その後、なーくんの力によっていじめは無くなり、平和な学校生活になったとさ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!