事務所の周りには,たくさんの報道陣が溢れていた
そのなかにはきっと,あの記事を出したところもいるんだろうな
マネ「どうする?裏から入る?」
あんな中正面突破する勇気なんてない
なんとか入れたけど,これからどうすれば……
マネ「とりあえず偉い人に話せば」
偉い人とかもう,恐怖しかないんですけど
なんか,やさしめな人がいいよn……
いたぁ!
めっちゃお世話になってる人いたぁ!
滝沢「まあ,あなたちゃんだし,わかってるけど……」
皆さんご存知タッキーです!
お偉いさんの中で1番話しやすいお方ですよ
滝沢「ちょっと待っててね」
待つこと約10分
滝沢「わかったよ」
滝沢「2週間前の水曜日 7時頃だって」
マネ「その日は……夜9時までバラエティー番組の収録でした」
いや,タッキーすご!
滝沢「まあまあ落ち着いて」
マネ「あなたさん!」
まず,タッキーは味方に来た!
タッキーはなんとかするって言ってくれたけど,時間がかかりそうだし……
???「あ,あなたやん」
マネ「あなたさん!」
マネ「また,新しい記事が……」
マネちゃんが見せてくれたスマホの画面には,今度は
"キンプリ 道枝あなた,ホストとも浮気か?"
マネ「SNSも荒れてて……」
今度の画面は鳥さんマークの某アプリ
「あなたちゃん浮気とか……最低」とか,
「さっさと別れろ。私のれんれんが可哀想」だの,色々な言葉が並んでいた
そのなかには,
「両方ともあなたちゃんじゃないよね?」
「朝のはびっくりしたけど,さっきのネットニュースのは流石にあなたちゃんじゃないってわかった」
「あなたを信じます」って,わかってくれたティアラもいて,安堵する
でも,どうしたらいいんだろ
私1人だと,力全然ないから……
でも,1人じゃない
そんな事に改めて気がついたのは,これから約1時間後の事だった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!